『オーバーウォッチ』ゲームディレクターJeff Kaplan氏が退職。19年間のBlizzard人生に幕引き

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Blizzard Entertainment(以下、Blizzard)は4月20日、『オーバーウォッチ』にてゲームディレクターを務めてきたJeff Kaplan氏がスタジオを離れることを発表した。後任として、『オーバーウォッチ』開発初期からチームに携わってきたAaron Keller氏が新たにゲームディレクターを務めることとなる。

Kaplan氏とBlizzardの縁は2000年代、MMORPG『EverQuest』内での交流に端を発する。所属ギルドのメンバーとして精力的に活躍していた同氏。ギルドの同僚からゲーム外でのオフ会に招待されたところ、メンバーの多くがBlizzard社員だったことが判明。ギルドマスターにいたっては、当時『Warcraft III』にてリードデザイナーを務めていたRobert Pardo氏であったという。

その後何度かBlizzardオフィスへ招待されたKaplan氏。新たに発表されたMMORPG『World of Warcraft』にてクエストデザイナーの募集が開始したことが伝えられた。よく見ると、募集要項が明らかにKaplan氏に向けて作られていることに気づいたという。こうして2002年、Kaplan氏は晴れてBlizzardに入社することとなる。入社直後は『Warcraft III』のQAを務めたのち、まもなく『World of Warcraft』チームに配属。クエストデザインやPvE要素を担当した。

その後は長らく『World of Warcraft』開発に参加していたKaplan氏だが、2009年にチームの離脱を発表。新たに当時未発表であったMMOFPS、コードネーム『Titan』のプロジェクトに加わった。その後数年間の開発が続いた『Titan』だが、制作は難航し、2013年には実質キャンセルされることとなる。このとき代わりに新規IPの提出を課されたKaplan氏は、『Titan』の要素を活かしながらチームベース制のFPSを考案。これが『オーバーウォッチ』の原型となり、初年度で10億ドル(約1080億円)の利益を創出する看板作品となってゆく。
 

 
Kaplan氏はスタジオを去るにあたり、19年間務めた会社や自社作品のプレイヤー、そして開発チームの仲間に感謝を残している。また「世界を見たままに捉えず、あえてそれがどのように変えられるかを考えてみてください」との言葉を残している。力強いメッセージが発信された一方、具体的な退社の理由や、今後の方針については明らかにされなかった。

作品の顔を担ってきたKaplan氏の手を離れることとなる『オーバーウォッチ』。新たにゲームディレクターを務めるKeller氏は、Kaplan氏への敬意を表するとともに、作品への愛をアピールしている。また、個人ではなくグループとしての協働を重視して『オーバーウォッチ 2』に取り組むことを宣言した。Keller氏によれば、『オーバーウォッチ 2』は順調なペースで開発が進められているとのこと。ただし同作は、少なくとも2021年には発売されない見通しであることが今年2月に伝えられている(関連記事)。

【UPDATE 2021/04/21 13:12】
Jeff Kaplan氏のものとして引用していたTwitterアカウントでの発言について、本人のアカウントではない可能性があるため該当箇所を削除。あわせてタイトルを変更。

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