『モンスターハンターライズ』のスラッシュアックス「剣斧ノ折形」を千羽鶴にするチャレンジ始まる。1000本集めて何を願うのか

『モンスターハンターライズ』のスラッシュアックス「剣斧ノ折形」を千羽鶴にするチャレンジ始まる。剣斧ノ折形を黙々と生産するプレイヤーは、1000本集めて何を願うのか。

『モンスターハンターライズ』でスラッシュアックスを千本集めるチャレンジを始めたプレイヤーが現れた。海外メディアGamesradar+が報じている。武器「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」を1000本集めて千羽鶴とし、願いを叶えようとしているのだ。同プレイヤーが1000本ものスラッシュアックスをどのように集めて、何を望んでいるのか紹介しよう。


『モンスターハンターライズ』には14種類の武器種が存在し、さらに各武器種にも40種類ほどの派生が存在する。切れ味ゲージが優れていたり、会心率や属性に特化していたりとさまざま。単純に強い性能の武器もあれば、ロマンあふれる見た目のものまであり大量の武器がハンターを目移りさせる。

とくに鍛冶屋武器派生やアイルー派生は、見た目が可愛らしいものが多い。たとえば、双剣の鍛冶屋武器派生「忍団子【睡密玉】Ⅰ」は、名前のとおり三色団子のような双剣。スラッシュアックスのアイルー派生「グリムキャットⅠ」は、「不思議の国のアリス」のチェシャ猫が元ネタのようだ。ニヤニヤ不気味に笑う猫の顔が描かれている。そしてアイルー派生の一段上には「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」がある。全武器のなかでも、ひときわ優雅な見た目の武器だろう。


「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」は、折鶴の形をしたスラッシュアックスであり、舞い散る桜が描かれている。フレーバーテキストは「深い祈りが込められた、美しい剣斧。千本集めると願いが叶うという言い伝えがあるらしい」。剣モードは斧モードよりも、さらに折鶴らしいフォルムが確認できる。変形する武器なので、2度楽しめるわけだ。材料は8250zと、カムラチケット、アケノシルムの傘鳥のトサカ、ラングロトラの赤甲獣の甲殻×2、オロミドロの黄金色の泥土×2である。

こちらの武器は英語で「Origami Axe Ⅰ」。フレーバーテキストも日本語と同じニュアンスだ。海外掲示板Redditの『モンスターハンター』subredditではこの「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」についての投稿が注目を集めていた。同掲示板ユーザーのThe_Walrus_Wrangler氏は、1000本集めれば願いが叶うというテキストを指して、「誰か一人くらいはやってのける狂ったヤツがいるって知ってるよ」と投稿。1000本というのは、途方もない数だ。しかしすでに153本も集めた人がいるとのコメントがあり、スレッド内でもとりわけ注目されている。それがTwitterユーザーのceph0rend氏だ。


ceph0rend氏が153本集めたと報告したのは、4月16日のこと。それから数日が経った今、進捗はどうなっているのか。Gamesrader+のインタビューに同氏が答えている。ceph0rend氏はすでに約250本の「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」を収集したという。本気で千羽鶴を作る気のようだ。そして同じ武器を1000本作成するため、効率のよい周回方法を編み出したようだ。まず傘鳥のトサカはアケノシルム一羽につきひとつしか取れない。そのためアケノシルムの狩猟に集中する作戦だ。クエストの間にオトモ隠密隊を派遣して、ラングロトラの赤甲獣の甲殻、オロミドロの黄金色の泥土を集める。同氏の経験則上、カムラチケットは、5から40クエストをこなすごとに、里長フゲンから貰えるそうだ。

チケットが運良くすぐに手に入れば、傘鳥のトサカを集め終えたあと、ラングロトラやオロミドロを自分で狩りにゆく。それ以外の場合であれば、星1クエスト「ホオズキころころ」の高速クリアを繰り返し、クエスト数を稼ぐことでオトモ隠密隊の帰還を早める。一本の武器のみに特化した、隙がなく効率的な周回方法だ。傘鳥のトサカ集めをおこなっている現段階では、カムラチケットを5枚入手するのに、平均で約1時間半かかるそうで、まだまだ効率化できるはずだとceph0rend氏は言う。


同氏はこれまで約250本集めて、70時間ほどかかったそうだ。残りの750本を作成するには、このペースでさらに220時間ほど必要になるだろうとのこと。220時間というのは『モンスターハンター』シリーズのプレイ時間としては、それほど膨大な数字ではないだろう。しかし遊び方としては、味気なさすぎる。ほかの武器を試したり、高レアリティの護石を求めてモンスターを周回したりと、もっと楽しい遊び方があるはずだ。Gamesrader+は、何が同氏を駆り立てるのか、千羽鶴で何を願うのか質問している。

ceph0rend氏は『モンスターハンター フロンティアZ』に登場したグークに復活してほしいという。グークはアヒルを模したキャラクターで、ハンターを癒してくれるマスコット的な存在。シリーズに登場してきたプーギーや、『モンスターハンターライズ』のフクズクのような位置付けだ。さらにグーク鍋ではグークと共同で料理ができ、狩りにも役立つペットだった。同氏はグークが可愛くて本当に恋しいという。しかし、グークに会うことは難しい。『モンスターハンター フロンティアZ』は、2019年にサービスを終了しているからだ。「私はヒーローなんかではなく、このアヒルが恋しいただの人間です」と語る。


1000本もの「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」を集めたとき、ceph0rend氏の願いは叶うのだろうか。すべてはカプコン次第といえる。ちなみに「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」を強化すると、「剣斧ノ折形【桜吹雪】」が完成する。フレーバーテキストには「見事願いが叶ってサクラサク。止むことのない麗しの花吹雪が未来へ羽ばたく狩人を祝う」とある。困難な挑戦の成功、そしてceph0rend氏とグークの再会を祈りたい。

Kaisei Hanyu
Kaisei Hanyu

映画とゲームが大好き。オブリビオンからゲーム人生が始まりました。

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