北欧神話サバイバル『Valheim』に地形変更時のパフォーマンスを向上するアップデート配信。地面盛り上げに必要な石は4個から2個へ
Iron Gate Studioは4月19日、『Valheim』へアップデート0.150.3を配信した。地形の変更システムに調整が入り、パフォーマンスが向上している。また鍬が強化され、地面を盛り上げるために必要な石が半分に減少した。
『Valheim』のアップデート0.150.3の主な内容は、地形の変更システムの調整である。ピッケルや鍬で地形を変えた場所のロードが、早くスムーズになるという。技術的には大きな変更であるそうだが、プレイヤーはほとんど気が付かないはずとのこと。また鍬とつるはしの挙動が変更されたようだ。
パッチをゲームへ適用したあとにおこなう地形変更については、自動的に新しいシステムが使用される。ただしパッチの前に大量の造成を行った場所については、新しいシステムは適用されないようである。このような場所については、本パッチのための特別なコンソールコマンドで新システムを適用可能だ。コンソール画面で「optterrain」と入力すると、周辺の地形が新たなシステムへ置き換えられるとのことだ。
コンソールはデフォルトの設定では立ち上げられない。コンソールを起動する方法は、Steamライブラリのプロパティ内の起動オプションにて、「-console」と入力してからゲームを起動する。ゲーム内でF5キーでコンソール画面を呼び出して、「optterrain」と入力すればよい。もちろん使用するコンソールコマンドによっては、ゲームバランスを大きく変えたり、ゲームデータを破壊することもある。使用は自己責任でお願いしたい。
『Valheim』のsubredditでは、「optterrain」を使用したことで、造成済みの地形のパフォーマンスが向上したという報告が多い。プレイヤーが立っている半径150メートルほどに適用されるようだ。また地形は新システム適用前の状態を維持できていると伝えているプレイヤーがほとんどだ。しかし地形が大きく変わってしまったという報告も少数ながら見られる。もしも変更済みの地形へ「optterrain」のコマンドを使いたいときは、セーブデータのバックアップを取っておいたほうが良さそうだ。
実際に地形を変更した場所でコンソールコマンド「optterrain」を使用してみたが、地形の変化は確認できなかった。F2キーでサーバーのステータスを表示してみると、たしかにインスタンス(オブジェクトのようなもの)は減少し、7000から6600ほどになった。フレームレートの向上は確認できなかったものの、ロードが早くなるなどの恩恵を受けていたのかもしれない。
パッチノートは以下のとおり:
・ドラウグルのスポーンロケーションを修正して、石の中にスポーンしないようにする
・飼いならされたロックスのサウンドを修正
・トーチが建設をサポートしないように変更
・石のモニュメントのサイズを修正
・新たな地形変更システム
・地形変更の優先度を修正(エリア内の地形の変更は建物より前にロードされる。新しい地形修正システムにのみ適用)
・ワールドのロードを調整(船や建物がロード中にダメージを受けないように)
・スタートメニューから出るときのサーバーリストのダウンロードを停止(ネットワーク帯域幅の使用量を削減するため)
・鍬で地面を盛り上げるために必要な石の数を少なくする
鍬で地面を盛り上げるのに必要な石の数については、具体的には4個から2個へ減少していた。パッチ前の半分の量の石で地形を変更できるようになったわけだ。またワールドに点在する石のモニュメントのサイズが変更されているようだ。モニュメントの上や周辺に建築物を設置している場合、チェックしておいたほうが良いだろう。総じてパッチ0.150.3は地形変更時の負荷が減り、土木工事がはかどるアップデートとなっている。『Valheim』はSteamにて2050円で早期アクセス配信中だ。