輸送網建設シム『Voxel Tycoon』早期アクセス配信開始、日本語対応。鉄道経営から自動化まで楽しめる欲張りシミュレーション

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インディースタジオVoxel Tycoonは4月15日、輸送網建設シミュレーション『Voxel Tycoon』をSteamにて早期アクセス配信開始した。対応プラットフォームはPC/Mac/Linuxで、価格は2570円。本作は日本語インターフェイスに対応している。 
 

 
『Voxel Tycoon』はプレイヤーが輸送網や工場を自由につなげて都市成長させていくシミュレーションゲームだ。ボクセルで描かれる世界は自動生成により無限に拡大され、砂漠や雪原も存在。資金を注ぎ込むことでどんどん開発範囲を広げ、新たな資源を手に入れることができる。さまざまな交通手段でサプライチェーンや人的導線をつなぎ、小さな都市をメガロポリスへと育てあげよう。本作ではまず生産の現場から建設を進めることができる。坑道で原材料を手に入れたら、粉砕機・炉・精錬所などを使用して原材料を処理しよう。複雑な製造を手がけようとすれば、それだけ入り組んだ生産レーンを構築する必要がある。機械や建物、倉庫をベルトコンベアでつなぐことで、自分の工場を生みだすのだ。また研究に投資することで新たな技術や建物、生産レーン、乗り物などをアンロックすることができる。 

生産を手がけたら、次に着手するのがさまざまな輸送手段だ。電気自動のものから蒸気で走るクラシカルなものまで、50種類を利用可能。物理演算に従って重量が設定されており、それぞれ可積載量や動力が異なっている。各乗り物に特性があるため、使いどころを考えて購入・運用しよう。乗り物を手に入れたら線路を設定し、貨物を積む駅や降ろす停車場を決めよう。一定のルートで大量に注文することもできるし、各車両に個別のタスクを振り分けることもできる。必要とあらば橋やトンネルを造り、自由にネットワークを拡大していこう。 
 

 
貨物を運んだら、行き着く先にあるのは都市だ。街が大きく成長するほど顧客や乗客は増え、さらなる利益を獲得できるようになる。ただし、都市が育ったからといって、運びこむ商品を単純に増やせばいいわけではない。より高い段階へ発展するほど、複雑で高価な製品を流通させる必要が出てくるのだ。またプレイヤーの行動次第で、供給する物品の価格が変動することも留意しておきたい。需要が高まるほど物を高く売ることができるのだ。また開発に資金を投資することで、都市や企業の財政問題を直接解決することもできる。都市管理においてはモノの流れだけでなく、人々の行き交う導線にも気を配る必要があるようだ。 

本稿執筆時点で本作のレビュー数はまだ130件程度ながら、92%のユーザーが好感触を示し「非常に好評」との反響を得ている。作風としては都市開発シミュレーション『OpenTTD』や『A列車で行こう』シリーズ、あるいは工場経営シム『Factorio』などとの共通点を見出すことが可能だ。輸送も生産も経営もおこなえるカバー範囲の広さも、高評価の一因となっているように思われる。ただし現状では、チュートリアルがやや不親切な一面もあり、最低限のことしか教えてもらえないため、手探りのトライアル・アンド・エラーが必要となることは注意されたい。 
 

 
本作はまだ早期アクセス配信の段階にある。正式リリースまでは2年程度を予定しており、今後は車両やバイオームの追加を予定。さらに海路や空路といった輸送経路が実装されるほか、新たなゲームモードや、マルチプレイなども加わっていくそうだ。なお本作は早期アクセス配信の時点でModへ対応しており、ユーザーのクリエイティビティ次第でさまざまな拡張が可能となっている。 

『Voxel Tycoon』はSteamにて、PC/Mac/Linux向けに配信中。価格は2570円となっている。 

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