『マインクラフト』最新スナップショットで「金・鉄・銅」の採鉱にも幸運エンチャントが適用へ。地味に革新的
Mojangは4月7日、『マインクラフト』Java版において最新スナップショット「21W14A」を公開した。鉱石のドロップについて大きな変更が加えられている。
『マインクラフト』における鉱石には、2種類が存在していた。金鉱石・鉄鉱石・銅鉱石のグループと、それ以外のダイヤモンド鉱石やレッドストーン鉱石などからなるグループだ。何が違うのかというと、採掘するときのドロップの仕方が異なっていた。ダイヤモンド鉱石などほとんどの鉱石は、そのままツルハシで採鉱すると“アイテムとしての”「ダイヤモンド」をドロップする。もしアイテムではなく「ダイヤモンド鉱石ブロック」が欲しい場合は、シルクタッチのエンチャントを付与したツルハシで破壊する必要があるのだ。
ところが、金鉱石・鉄鉱石・銅鉱石の場合は例外である。各鉱石を通常のツルハシで採掘した場合、たとえシルクタッチがなくとも“ブロックとしての”金鉱石ブロック・鉄鉱石ブロック・銅鉱石ブロックをドロップする。そしてこれらの鉱石ブロックを集めてかまど(または溶鉱炉)にかけることで、さまざまなアイテムへクラフト可能なインゴットへと製錬することができたわけだ。つまり、「製錬可能な鉱石ブロックは、ブロックをドロップ」「それ以外の鉱石は、アイテムをドロップ」という違いが存在していたのである。
しかし、スナップショット21W14Aからはこの違いが撤廃される。今回から、金鉱石・鉄鉱石・銅鉱石を通常のツルハシで採鉱した場合それぞれ「生の金(Raw Gold)」「生の鉄(Raw Iron)」「生の銅(Raw Copper)」をドロップするようになる。つまり製錬可能な鉱石ブロックも、アイテムをドロップするように変更されたわけだ。生の金・鉄・銅は、かまどにかけることで製錬が可能。従来どおりのインゴットとして使用することができる。逆に、もし金鉱石ブロック・鉄鉱石ブロック・銅鉱石ブロックをブロックのまま採取したい場合は、シルクタッチを適用したツルハシで採鉱すればよい。まとめると、今後はすべての種類の鉱石において「そのまま採鉱するとアイテムをドロップ」「シルクタッチで採鉱するとブロックをドロップ」というルールが共通して適用されることになる。
地味な変更に見えるが、実はプレイヤーにとって利益をもたらす変更となっている。というのも、金・鉄・銅がブロックではなくアイテムとしてドロップするようになったことで、「幸運」のエンチャントが適用されるようになったのだ。幸運はツルハシなどの道具に付与することのできるエンチャントで、特定のアイテムのドロップ数や確率を上昇させることが可能。レベルが上がるごとに入手できるアイテムが2倍〜4倍となる確率が上がっていく。幸運レベル IIIのツルハシを使えば、ひとつのダイヤモンド鉱石からダイヤモンドを最大4つ入手することも可能なわけだ。
しかし従来の幸運エンチャントは、金・鉄・銅に対しては適用することができなかった。アイテムではなく、あくまでブロックとしてドロップするため、幸運をいくら積もうがひとつの鉱石ブロックからは1ブロックしか採取できなかったのだ。今後は、生の金・鉄・銅というアイテムとしてドロップすることで、エンチャントによる大量採取が見込めるようになったのである。
今回のスナップショットは見た目の派手さこそないものの、プレイヤーの採掘を捗らせる大きな変更といえるだろう。このほか凝灰岩の分布が高度0〜16に配置されるなど細かな変更が施された。詳しい内容は公式パッチノートを参照されたい。『マインクラフト』バージョン1.17「Caves and Cliffs」は2021年に配信予定だ。