PS5向けリアル志向サバイバルゲーム『Abandoned』発表。極限までリアルに描かれた、謎だらけの意欲作

SIEとBlue Box Game Studiosは4月8日、サバイバルホラー『Abandoned』を発表した。『Abandoned』は一人称視点で繰り広げられるサバイバルホラーシューターだという。

SIEとBlue Box Game Studiosは4月8日、サバイバルホラー『Abandoned』を発表した。対応プラットフォームはPlayStation 5で、2021年第4四半期の発売を予定している。 
 

 
『Abandoned』は一人称視点で繰り広げられるサバイバルホラーシューターだという。主人公のJason Longfieldは目を覚ますと、奇妙な森に置き去りにされていた。どうやってここにやってきたかは記憶にないが、どうやら何らかの暗い目的のために連れ去られてきたことがわかる。食べ物もない中、Jasonは謎の森の中で生き延び脱出するために決死のサバイバルに挑むこととなる。 

本作では細部まで作りこまれたオープンワールドで展開され、リアル志向のサバイバルにアプローチしているという。Jasonのさまざまな状態がゲームプレイに影響を与えることがあり、たとえば走った直後で息が荒いときや、恐怖を感じて震えている時などは、射撃の精度が落ちるという。また『Abandoned』における射撃武器は、一般的なアクションシューターに比べるとかなり射撃レートが遅くなっているようだ。ラン&ガンのようなスピーディな立ち回りではなく、一撃一撃のトリガーを引くごとに入念なプランニングが必要とされるような、戦略的な立ち回りが求められるという。敵から隠れるステルス要素も重要となるだろう。 
 

 
PlayStation 5のポテンシャルを最大限活かしていることも『Abandoned』の特徴だ。DualSenseコントローラーを利用することで、プレイヤーはゲーム内のあらゆるインタラクションをその手で実感できるという。相手から撃たれたときの衝撃にはじめ、リロード済みの拳銃と弾薬切れの拳銃のトリガーの重みの違いなども再現。3Dオーディオもゲームで大きな役割を果たしており、銃声の方角を正確に把握することで次の立ち回りを決める判断材料となるそうだ。なおゲーム内はすべて60fps、4K解像度で描かれるという。リアルなグラフィックを追究しつつ、スムーズなキャラクターの動きと最小限のローディングを実現しているとのこと。 

余談になるが、『Abandoned』については奇妙な噂も立ち上がった。「実は本作は小島秀夫監督の新作ではないか」とする説だ。というのも、開発元であるオランダのスタジオBlue Box Game Studiosについてほとんど情報が得られないためである。同スタジオの公式サイトと思われるページは現在ホワイトアウトしており、何の情報も得られない。謎めいた状態ゆえに、小島監督の新作をカモフラージュするためのカバー企業ではないかとの疑念が立ち上がったようだ。実際には、Blue Box Game Studiosは純粋に小規模なスタジオである可能性がある。Steamには、同スタジオが2015年にSteam Greenlightでホラーアドベンチャーをリリースしようとしていた形跡が確認できる。いずれにせよ、『Abandoned』が小島監督作品であるという噂の信憑性のある情報ソースは確認できない状況だ。
  

 
『Abandoned』は2021年第4四半期、PlayStation 5向けに発売を予定している。また近日中には、ゲームプレイトレイラーも公開されるという。 

【UPDATE 2021/04/08 11:50】
Blue Box Game Studiosはスタジオ公式サイトにて、小島監督と『Abandoned』の関わりが一切ないことを正式に発表した。本作は、小規模スタジオにとってはじめての大型プロジェクトだという。

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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