『Apex Legends』に「非バトルロイヤル」のモードが登場か。「キャラクターと世界観を好むファン」に向けた遊び方を開発者が言及
Respawn Entertainmentは4月7日、『Apex Legends』にてバトルロイヤルでないモードを追加する予定があることを明かした。デザインディレクターのJason McCord氏が動画にて語っている。
「Respawn Responds」は、Respawn Entertainmentが4月7日より投稿を開始した動画シリーズ。同社スタッフがユーザーからの質問に直接答えるという主旨で、今後は月1回のペースで投稿されていくそうだ。記念すべき初回は3つの質問にMcCord氏が回答。その中で、「2021年における『Apex Legends』の目標は何か」との質問が寄せられた。McCord氏はまず、現在の本作が純粋なバトルロイヤルゲームであることに言及。一方で、『Apex Legends』のキャラクターや世界観は、バトルロイヤルを好まないプレイヤーにとっても受け入れられていることに触れた。この点において、チームが今年取り組みたい課題として、「ゲームを異なる方法で遊べるようにする」ことを挙げた。具体的にどのような内容が実装されるかは触れられなかったものの、バトルロイヤルとは異なるルールのゲームモードが追加される可能性は高そうだ。
McCord氏はほか2本の動画でもユーザーの疑問に答えている。うち1本は、『Apex Legends』におけるチート対策の実情について問うたもの。McCord氏はチーターとの戦いを「永久に続く消耗戦」であると描写した。開発チームにはチート対策のエキスパートを迎えられているものの、実際問題として100%チートを防ぐことのできる企業は存在しないと語っている。具体的なチート対策の内容については明かせないとしつつ、チーターによる影響を受けたランクマッチではRPの喪失を免除したり、チーター報告をしたユーザーに報告対象者がBANされたかどうかを通知したり、といった細かな配慮を紹介。また新しいツールの開発やチート事案調査プロセスの合理化を進めるなど、あらゆる切り口で不正ユーザー対策を進めていることを伝えている。
もう1本の動画では、スタジオがどのようにユーザーのフィードバックを集めているかを説明。McCord氏をはじめとするチームメンバーは頻繁にTwitterやReddit、その他フォーラムをチェックしており、開発チームが直接意見を目にすることもあれば、コミュニティチームがピックアップしたフィードバックが伝えられることもある。その上で、ファンの意見が将来のアップデートに対し大きな影響を与えているとMcCord氏は述べる。シーズン8でHUD実装されたダメージカウンターはユーザーの要望で実現した要素のひとつとのこと。
新システムを追加するか検討するにあたり、デザイナーはまず新たな機能が「どのようにネガティブに使われうるか」「どのような想定外の使い方がされうるか」を考慮するという。その上で、新たな要素がゲームをより良くするか否かを判断していくそうだ。そして社内ビルドに実装し検証を進め、チーム内で議論し、ユーザー向けに本実装する価値があるかどうかの見極めがおこなわれる。またゲーム内の課題を解決するにあたり、さまざまなテストがおこなわれることも言及。新たな施策がトリオでのチームプレイを阻害していないかなどを慎重に検討しながら開発を進めているという。
Respawn Respondsは今後もマンスリーペースで投稿されていくという。気になる非バトロワモードや今後のシーズンの詳細など、ユーザーの気になる疑問が解消されていくことを期待したいところである。『Apex Legends』は現在、PS5/PS4/ Xbox Series X|S/Xbox One/ Nintendo Switch/PC向けに配信中だ。