Co-op専用パズルアクション『It Takes Two』同時接続人数3万6000人を記録。うち4割以上は「無料で」プレイしていることが判明
Co-op専用2人プレイゲーム『It Takes Two』のプレイヤー人口がSteamで快調な伸びを見せているようだ。対応プラットフォームはPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)。価格は4300円となっている。
『It Takes Two』は全編Co-opのみで展開されるパズルアクションゲームだ。主人公となるのは、仲違いしたカップルであるコーディとメイのふたり。彼らはもともと人間だったが、あるとき魔法にかけられて人形に変身させられてしまう。元の姿に戻るためには、壊れた関係を修復し、仲直りする必要があるという。愛の伝道師Dr.ハキムの導きにより、互いの絆を修復するため、いやいやながら困難に挑んでいくコーディとメイ。ちぐはぐな関係を乗り越え、ふたたび人間に戻るまでの冒険をふたりのプレイヤーで追体験することができるのだ。
本作は2人協力プレイ「専用」タイトル。オンラインで無作為にマッチングする機能もなく、プレイするには必ず直接誘える相手が必要となるため、遊ぶにはやや高めのハードルが存在する。そこで『It Takes Two』には、「フレンドパス」という機能が用意されている。ゲームの所有者がフレンドを招待すると、たとえ相手が『It Takes Two』を購入していなくとも、無料で一緒に遊べるという仕組みだ。こちらはスタジオの前作『A Way Out』にも搭載されていたシステムで、ひとりが本作を所持していれば気軽にフレンドを誘える機能として活用されている。
『It Takes Two』は4月5日23時の時点で、ソフト所持者による同時接続人数がピークの2万1000人以上を記録。一方、無料のフレンドパスで本作を遊んでいる人数については、同時刻に1万5000人以上が確認された。したがってピーク時における『It Takes Two』の同時接続人数は3万6000人を記録したことになる。Steamの売上トップにおいても『OUTRIDERS』『Valheim』などと並んでランクインしており、勢いの強さを見せつけている。一方、トップセールスを記録しながら同時接続人数の約4割が無料版のプレイヤーであるというデータも、本作ならではの興味深い現象といえるだろう。
売上や同時接続人数で快調を見せる本作は、レビュー集積サイトMetacriticでも強さを発揮。メディアによるメタスコア86点、ユーザースコアも8.6点と好成績を残している。海外メディアGameSpotは、各ステージで提示される簡単なギミックと、それを応用することで生まれる多彩なパズルや遊びのバリエーションを強く評価。ステージごとにキャラクターの能力が変わり、パズルの解法も変わればゲームジャンルも変化していくため、マンネリ化しない構成に太鼓判を押している。Steamのストアページでも7200件を超えるユーザーレビューのうち95%がポジティブな評価を下しており、「圧倒的に好評」との反響を獲得している。
開発を手がけたHazelightはスウェーデンに拠点をおくスタジオで、映画監督のジョセフ・ファレス氏により設立された。同氏は2018年、初のCo-op限定で三人称視点のアクションアドベンチャー『A Way Out』を発表。発売2週間で100万本セールスを達成し、英国アカデミー賞ゲーム部門のベストマルチプレイヤー受賞作品となるなど高い評価を得た。ファレス氏は海外メディアPCGamesNのインタビューにて、Co-opゲームはクリエイティブな観点から過小評価されていると示唆。同ジャンルが素晴らしいストーリーや仕組みを生み出せるとして、協力ゲームへの愛を強く語っていた。
『It Takes Two』はPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)向けに配信中。価格は4300円となっている。日本語にも対応。