『Apex Legends』で「1万ダメージ」を叩き出すプレイヤー現る?ファンたちを揺るがせたスクリーンショットの真相やいかに

『Apex Legends』にて、ある“世界記録”が更新されたかもしれない、との噂がネット上を騒がせたようだ。『Apex Legends』における一試合中の最大ダメージの世界記録にまつわる騒動の一幕。

Apex Legends』にて、ある“世界記録”が更新されたかもしれない、との噂がネット上を騒がせたようだ。『Apex Legends』における一試合中の最大ダメージの世界記録をご存じだろうか。 

2021年2月18日に、アメリカのストリーマーであるiiTzTimmy氏(以下、Timmy氏)が9069ダメージを記録し、それまでの記録であった AnyTimeShield氏の7970ダメージに1000ダメージ以上差をつけて更新した。Timmy氏は過去に「Golden Guardians」というチームに所属していた元プロゲーマーである。年齢は20歳と若く、Twitchで主に配信を行う配信者だ。チームに所属していた頃はレイスをもっとも多く使用していた。“The memer streamer”を自称しており、『Apex Legends』ダメージ記録をはじめ、ネット上で大きな話題を呼ぶ人物の一人である。 
 

 

* AnyTimeShield氏の記録動画

 
『Apex Legends』では一試合で与えたダメージが2000、2500、3000、4000を超えるとそれぞれのダメージ量に応じた「ハンマーバッジ」が与えられる。いわゆる勲章にあたる装飾品で、多くのプレイヤーが最初に取得を目指すバッジの一つでもある。このことから、Respawn Entertainmentは「取れても4000ダメージ」程度にゲームバランスを調整していたと推測することができるが、 AnyTimeShield氏やTimmy氏は約8000~9000ダメージを生み、その想定を遥かに超える記録を叩き出したのだ。まさしく猛者である。 
 

*Timmy氏の記録映像

 
しかし、ここまで来ると夢の「1万ダメージ」を突破するプレイヤーが現れるのは時間の問題だ。そう考える『Apex Legends』プレイヤーは多いのではないだろうか。そんな夢のような記録を示唆する画像が先日、一枚のスクリーンショットとしてTwitterに投稿され話題を呼んだ。 
 

 
なんと、前世界記録保持者であるTimmy氏の与ダメージが、ついに1万ダメージの大台を超えたというのだ。興奮冷めやらぬ様子が、ツイートからうかがえる。同ツイートのリツイート数は2万1000件を超え、大きな話題を集めている。一方でリプライ欄にはその記録を疑う声も多数。実に現地時間にして4月1日の出来事であった。 

勘の良い読者の方はお気づきかもしれないが、これは同氏による「エイプリルフール・ジョーク」である。リプライには実際の配信画面のスクリーンショットを投稿し画像加工を示唆する人や、ジョークと分かってFワードを書き込む人がいるなど、いろいろな意味で大反響を呼んだ。 
 

 
そして同氏は2日(日本時間の3日未明)に「いつかウソじゃなくなるといいな」というコメントと共に、ネタバレツイートを投稿した。つまり、1日に投じられたスクリーンショットは嘘の画像だったのだ。同氏は日頃から1万ダメージを超えようとする挑戦をおこなっていることから、本当に信じてしまったという人は少なくなかったのだろう。実際に、元プロゲーマーであるNokokopuffs氏は「信じちゃったよ。彼ならやりかねないからね。バカ」というニュアンスのツイートを投稿していた。単なる一介の『Apex Legends』プレイヤーのジョークであれば、ここまで話題をさらうことはない。Timmy氏の影響力と、それを裏打ちする実力があってこそ、『Apex Legends』プレイヤーベースを揺るがす大きなトピックとしてTwitterを騒がせたのだろう。 
 

 
なお、記録としてカウントされる条件については、「動画が残っている」「サブアカウントではないこと」などと定義されている(Dexerto)。過去に日本の配信者が生放送内でチーミングをして1万9000ダメージを達成し、大きな批判を招いた事件がある。記録を狙うのは良いが不正は禁物だ。 

ちなみに『Apex Legends』は今年の2月にシーズン8を迎え、アップデートとして「ダメージカウンター」が実装された。マッチ中にリアルタイムで与えたダメージ量が分かるため、ハンマーや世界記録を目指す方は積極的に利用してみてはいかがだろうか。 

Ryo Agawa
Ryo Agawa

FPSするかフライトシムのプレイ中にソシャゲの日課をこなす日々。バンドを組んだり小説を書いたりと、趣味が無法地帯

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