『デモンズソウル』リメイクの開発を指揮したGavin Moore氏がSIE JAPAN Studioを去る。著名スタッフが続々と去り、Team ASOBIが残る

 

PS5『Demon’s Souls(デモンズソウル)』リメイク版のディレクターを務めたGavin Mooreが、3月末付けでソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)を退社したことを明らかにした。同氏が4月1日、自身のTwitterアカウントを通じて報告したかたちだ。


Gavin Moore氏は1997年にSIE Europeに入社。シニアアーティストとして『The Getaway』などの制作に携わる。その後2003年にJAPAN Studioへ。『SIREN』シリーズのリードアニメーターとして開発プロジェクトに参加。『パペッティア』ではアートディレクター/クリエイティブディレクターを担当している。そして昨今では、PS5向けのリメイク版『デモンズソウル』のクリエイティブディレクターを務めた。ソニーグループとして24年、JAPAN Studioで18年の間、ゲーム制作に携わった人物である。

Gavin Moore氏は今回の報告にあたって、私の人生の大部分を占めていた素晴らしいスタジオを懐かしく思うとコメント。新しいエキサイティングな機会を探す時が来たとも伝えている。


昨今ではGavin Moore氏のほか、本村健太郎氏と斎藤俊介氏の両名が3月末にSIEを退社したことを報告している。本村氏は『ワイルドアームズ』シリーズや『みんなのGOLF』シリーズ、『Bloodborne』『ソウル・サクリファイス』など、さまざまなタイトルの開発に携わったシニアプロデューサーだ。同氏においては、自身のTwitterアカウントにて今後もゲーム制作を継続していく思いを伝えている。

そして斎藤氏は『GRAVITY DAZE』シリーズのキャラクターデザインや主人公モーションを手がけた人物だ。『GRAVITY DAZE 2』ではアートディレクターも兼任している。なお現状、斎藤氏の今後の活動内容については明らかになっていない。


功績を残したクリエイターが去ったSIE。2月末にはIGNなど複数メディアを通じて、JAPAN Studioの組織再編を進めていると声明を出していた。そして昨日4月1日には、SIE内の人事・組織変更の実施が発表されている。発表内容をかいつまむと、プラットフォームエクスペリエンスにソフトウェア開発本部を設立。『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』『ASTRO’s PLAYROOM』などを手がけたニコラ・ドゥセ氏が、「Team ASOBI スタジオディレクター」に着任している。なお着任前は「JAPANスタジオ スタジオディレクター/クリエイティブディレクター」であった。

4月1日付けで組織体制を再編したSIE。今後の動きにも注目したいところだ。