『Apex Legends』エイプリルフール開催中。伝説の「金モザンビーク」復活に、今年は「金P2020」も仲間入り
Respawn Entertainmentは現在、『Apex Legends』にてエイプリルフールイベントを実施中だ。1年にいちどしかお目にかかれない、「あの武器」が戦場に登場。さらに今年は、新たなサプライズも用意しているようだ。
『Apex Legends』のエイプリルフールといえば、「金モザンビーク」の出現である。モザンビークといえば、その残念な性能から長らく「ハズレ武器」との評価を受けてきた武器だ。同武器はショットガンであるにもかかわらずペレットが少なく、基本ダメージが45(15×3ペレット)と心もとない。装弾数も実装当初は3発(シーズン6からは4発)と心許なくリロードも早くないだめ、1発外すだけで致命的に不利となってしまう。したがってモザンビークはパワーカーブの最底辺に位置づけられる武器であり、Respawn Entertainmentからも「強化の予定はない」と公言されてきたわけだ。
ところが2020年の4月1日、突如ワールズエッジにモザンビークが大量発生。しかも装填数増加や連射力増強など、大きな強化を受けた「金武器」に生まれ変わって戦場に舞い戻ってきたのだ。「最弱」との評価から一転、まごうことなきエース級戦力となった期間限定の金モザンビークに、プレイヤーベースは大きく湧き立つこととなった。そして多くのプレイヤーの期待どおり、今年のエイプリルフールにも伝説の金モザンビークが帰ってきている。その装填数は4発→9発と大幅増加。 威力も57ダメージ(19×3ペレット)と向上しており、近〜中距離で凶悪な性能を発揮する強武器として帰ってきた。空から降ってくるカーゴボットを撃ち落とすことで、入手できる。
さらに今年サプライズの対象となったのはモザンビークだけではない。同じく弱小武器として数えられるP2020も金色仕様として出現しているのだ。P2020はスタンダードなセミオートピストル。単発ダメージは15と控えめで、手動連射時には独特の反動が加わるため扱いが難しい。RE-45やウィングマンといった他のピストル選択肢と比べるとどうしても見劣りするというのが一般的な評価であった。ところがエイプリルフールを迎え、P2020も超強化。装填数は12→25発へと大幅に増加し、威力は基本ダメージ15→25へと向上している。ハンマーポイント弾のアタッチメントこそついていないものの、苛烈な性能を発揮するようになった。
ちなみに『Apex Legends』にて武器周りの調整を担当するDavid Bocek氏によれば、「既存武器の超強化」は、限られた時間で1日限りのサプライズを準備するのにギリギリ可能なプランであるそうだ。ちなみに昨年の金モザンビークは、武器の設定値を一時的に上書きするテクニックを使用してリリース直前に実装したものだという。これは本来、最新パッチが出る前に武器のバランスをとる必要がある際に使われる技術とのこと。
ただしこのシステムを使い、新しい武器や戦利品を作りだすことはできない。そこで、あくまで武器の「金色」バージョンとしてステータスを書き換え、すべてのモザンビークを金武器としてスポーンさせることで2020年のエイプリルフールを実装したとのこと。そのため現状でモザンビークを「通常の」金ドロップ武器として実装するとすべてエイプリルフール仕様になってしまう問題があるが、幸いにも当時は金ドロップ武器としてはラインナップされていなかったため、このような対応が可能になったそうだ(Reddit)。ちょっとした変更に見えても、多大な労力がかかっているということだろう。
エイプリルフールイベントは本日限りの開催だ。気になる人は1日限定のお祭りを楽しんでおこう。