コミュニケーションツール「Discord」を運営するDiscord社は4月1日、ボイスチャンネルに関連する新機能として「Stage Channels」を実装したと発表した。
Stage Channelsは、コミュニティーサーバーにて利用できる音声専用のチャンネルだ。チャンネルの参加者が発言者と聴衆に分かれていることが特徴で、全員が自由に話せるわけではないことが通常のボイスチャンネルとの違いとなる。そのため、たとえば質疑応答やインタビューを届けたり、読書会を開いたり、カラオケを聴かせたりといったイベントでの利用に最適とのこと。
聴衆として参加したユーザーも会話に参加することができ、その場合はプロフィール画像に挙手アイコンをつけて意思を表明。そして、モデレーターがその聴衆を“ステージ”に招き入れれば、ほかの聴衆に自らの発言を届けることができるようになる仕組みだ。モデレーターは、そうした発言者の追加や削除、また特定の発言者のミュートなどの管理をおこない、イベントを円滑に進める役割をこなすこととなる。
こうしたStage Channelsの仕様から、今年大きく注目された音声SNS「Clubhouse」との類似性が一部で指摘されているようだ。SNSにおいては、人気を得た他社サービスに追従する動きはこれまでにもさまざま存在し、たとえばClubhouseの登場後には、Twitterが「Spaces(スペース)」と呼ばれる会話機能を発表。Instagramにおいても、似た機能が開発中であると噂されている。
Discordは、あらゆるコミュニティに利用してもらうための取り組みを進めているが、特にゲーマーに広く利用されていることで知られる。今回発表されたStage Channelsは、メーカーの小規模なイベントや、開発者のファンとの交流に活かせるかもしれない。今後コミュニティ内でどのように利用されていくのか興味深い。
DiscordのStage Channelsは、PC/モバイル向けアプリおよび各種ブラウザ上にて利用できる。