東京ゲームショウは今年もオンラインに、開催概要発表。TGS2021 ONLINEは独自の魅力を見せられるか
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会は3月30日、2021年度の東京ゲームショウをオンラインにて実施すると発表した。イベント名はTGS2021 ONLINEになるといい、イベント概要もあわせて公開されている。開催期間は、2021年9月30日(木)から10月3日(日)までの4日間。オンライン商談のみ9月29日(水)からスタートするという。本日より出展申し込みの受け付けが開始されている。
TGS2021 ONLINEのテーマは、「それでも、僕らにはゲームがある。」になるそうだ。昨年に続くオンラインイベントとなるが、昨年よりも進化した内容になるとのこと。公式番組の配信を中心に据えつつ、ECやビジネスマッチングなどをオンライン上で展開。すべての公式番組に英語同時通訳をつけるなど、グローバル化もはかられている。
そのほか、体験版の試遊企画も新たに実施するそうだ。プレスおよびインフルエンサーが、実際に新作ゲームに触れられるオフライン会場を用意し、出展社への取材や出展タイトルの試遊ができる環境をつくるという。具体的には千葉県の幕張メッセに、そうした試遊会場が設けられるそうだ。一般ユーザー向けにも、そうしたプレス・インフルエンサー向けの試遊展示会場をめぐることができるオンライン体験ツアーも有料にて用意されているそうだ。
東京ゲームショウ2020については、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、オンラインでの実施となった。一定の盛り上がりを見せたものの、東京ゲームショウの魅力といえば巨大なハコと現地の臨場感。メーカーが多額のお金を費やし豪華なブースを用意しており、それらをアミューズメントとして楽しむことや、開発者や広報と近い距離で話せることが魅力であった。オンライン開催では、どうしてもそうした魅力を出せない。さらに近年ではオンラインイベントが多彩化していることにより、オンラインイベントの東京ゲームショウが同イベントならではの魅力を打ち出せていない課題がある。
ECやビジネスマッチングといった商談場所としての役割は昨年に引き続き承りつつ、より多くのユーザーにリーチさせるために、オフライン会場を設けることでプレスやインフルエンサーを積極的に利用しようとしているのだろう。それぞれのメーカーが独自のオンラインイベントを設ける中、東京ゲームショウがオンラインイベントとして、どれほどメーカー側にメリットを提供できるかという点も注目されるところだ。
TGS2021 ONLINEは、2021年9月30日(木)から10月3日(日)にかけて実施予定。詳細や出展条件などは公式サイトを確認してほしい。