『モンスターハンターライズ』ガンランスだけの空中高速移動法が判明、浪漫の塊に。さまざまな使い方が模索される

カプコンが3月26日、Nintendo Switch向けに発売した『モンスターハンターライズ』。狩猟解禁日を待ち焦がれていたハンターたちは、各々が愛用する武器を持って狩りを楽しんでいるようだ。本作で使用できる武器種は14種類。どの武器種にも、その武器ならではの魅力的な固有アクションが用意されている。それらのアクションのうち、「ガンランス」の固有アクションのひとつが脚光を浴びているようだ。

ガンランスは槍に砲撃機構を取り付けた武器だ。槍を用いた間合いの広い突き攻撃や、巨大な盾の扱いに長けた高いガード性能を持ちながらも、独自の砲撃アクションが使用できる。砲撃アクションはモンスターの肉質を無視してダメージを与えられる。そのため、ガンランスは安定して高火力が出せる武器種といえよう。しかしながら抜刀時の移動力は低く、納刀速度も遅いため、機動力はやや欠ける印象だ。

本作には、そんなガンランスの機動力を補う技として「ブラストダッシュ」が用意されている。このブラストダッシュは、『モンスターハンタークロス』シリーズの大技である「狩技」として過去作にも登場していたもの。技を発動すると、後ろ手に備えたガンランスによる砲撃の反動を利用し、技を使用したハンターが宙に浮かぶほどの推進力で高速に移動する。過去作では敵との間合いを一気に詰めるほか、緊急離脱の用途に使われていた。

そのブラストダッシュが、本作のガンランスの入れ替え技として登場した。そしてガンランサーたちによって明らかになったその性能は、他の武器種を愛用するハンターたちも驚愕するほどのものに変貌しているようだ。

本作で変貌したブラストダッシュの性能は、歪んだむ氏が投稿した動画を見れば把握できるだろう。動画内では同氏の猛攻で弱りきったウルクススが逃亡を開始。その逃亡スピードはハンターよりも速く、ダッシュしても追いつけないほど。同氏はそのウルクスス目がけてブラストダッシュを発動し、ロケットの如くウルクススを猛追。ついには逃亡中のウルクススの頭上まで辿り着き、ウルクススはジャンプ叩きつけからの連続攻撃によって力尽きた。ガンランスからは逃げられなかったようだ。

過去作のブラストダッシュは、本作と同等のスピード・距離性能を持っていたものの、本作ほど機動力の高い空中移動は再現できなかった。本作と過去作の明確な相違点は、技の連続使用回数にある。過去作のブラストダッシュは狩技ゲージを消費して発動する大技であり、連続して使用することができなかった。一方の本作では3回まで連続使用可能だ。厳密には地上で1回、空中で2回まで使用できるのだ。連続使用回数が増えたことで、高速な移動速度は保ちつつ飛距離が大幅にアップ。翔蟲を使用する疾翔けの飛距離を凌駕する空中移動が実現されているというわけだ。

このブラストダッシュの強化された性能を知ったガンランサーの精鋭たちによって、過去作とは異なる新たな用途が模索されている。紅茶ｰBlack tea氏は細道から別の細道へ、砂原上層にある遠く離れた場所へブラストダッシュのみで渡りきる様子を収めている。ブラストダッシュを発動する際に必要なのは砲撃の弾のみ。疾翔けのように翔蟲は必要ない。同氏が示しているように、ガンランスであれば翔蟲がなくとも遠く離れた探索地点へと赴くことができるのだ。

なお、ブラストダッシュ発動時はほぼ水平に真っ直ぐ進む。空中移動時に高度を上げることはできないため、技を発動した地点よりも高所には辿り着けない。しかしながら、ガンランスには砲撃の反動でわずかに跳び上がる「空中砲撃」がある。ぼるけん氏が収めている動画のように、ブラストダッシュに空中砲撃のアクションを挟むことで高度も上げられるわけだ。

そして極めつけは 、たけ氏のようにブラストダッシュ・空中砲撃に共通アクションの併用だ。これらを組み合わせることで最大飛距離を目指せる。飛距離を伸ばすアクションとしては、オトモガルクの乗り捨て・疾翔け・空中停止・空中回避がある。モンスターに素早くたどり着くための移動手段としても活用できそうだ。

このように、ガンランスに想定外の機動力をもたらしたブラストダッシュ。高速移動を思い通りに制御するためには多少の修練が必要なものの、探索や狩猟の幅を広げる技になっているのは間違いないだろう。今後また新たな用途が見出されるかもしれない。

ちなみにブラストダッシュを使用するためには、いくつかの手順を踏んで技を解放する必要がある。まずは里の星3クエスト、あるいは集会所の星2クエストまで進めて、ウツシ教官からひとつめの入れ替え技を習得しよう。その後ガンランスの武器を8種類作成することで、ウツシ教官からふたつめの入れ替え技であるブラストダッシュを教わることができる。ガンランサーの空中高速移動に浪漫を感じた方は、一度自身で体験してみてはいかがだろうか。