ハクスラアクションRPG『アウトライダーズ』では、チーターの画面に“専用の烙印”が刻まれる予定。隔離だけではない処分


スクウェア・エニックスは3月25日、発売まで1週間に迫った『アウトライダーズ(Outriders)』における、チート対策などについての情報を公開した。


『アウトライダーズ』は、『Bulletstorm』や『Gears of War: Judgement』などを手がけたPeople Can Flyが開発する、ハック・アンド・スラッシュ型のTPSだ。プレイヤーは異能力を操る荒くれ者集団「アウトライダーズ」の一員となり、惑星エノクの過酷な環境にて戦う。本作はソロあるいは最大3人での協力プレイが可能。今年2月には、ゲーム序盤を収録する体験版が配信されている。

スクウェア・エニックスによると、本作の体験版は200万人ほどがプレイしており、その中の200人についてチート行為に及んでいたことを確認したという。本作では体験版の配信後すぐにチートツールが出回り始め、あるチートツール開発業者は、体力無限・弾薬無限・リロードなし・リコイルなし・射撃速度アップ・リソース無限などが可能であるとうたっている。本作はPvPゲームではないものの、不正に強化した装備かつ通常あり得ないゲームプレイをおこなうチーターの存在は、行動を共にするプレイヤーのゲーム体験を大きく毀損することになるだろう。


本作においては、各種チートツールの利用だけが禁止事項ではない。ゲームファイルの改ざんによってキャラクターのレベル引き上げなどをおこなったり、PC向けのアンチチートツール「Easy Anti Cheat」を無効にしたり、外部操作によりゲーム内時間を進めたりといった行為をチートであると規定。そして、チート行為が確認されたプレイヤーに対しては、キャラクター毎ではなくアカウントレベルでの処分がおこなわれる。

処分内容としては、不正をしていない通常のプレイヤーとのマッチングが不可となることが挙げられている。現時点ではBANに関しては言及されていないことから、チーター同士でしかマッチングできなくなるということだろう。また、マッチングにかかる時間が大幅に伸びるそうだ。これは処分によるものというより、マッチングする人口の問題かもしれない。ソロプレイは自由に可能とのこと。

また将来的には、チーターのゲーム画面には特別なウォーターマークを表示させる予定だそうだ。そう目立つものではないものの確実に視認できるかたちで表示されるため、もしチーターがゲームプレイ配信などをおこなえば、視聴者はチーター認定されたプレイヤーであると認識できる。


本作では、発売日の4月1日から定期的に、すべてのアカウントについてチート行為の有無をチェックするという。そしてチート行為が確認されたアカウントは、恒久的にその烙印が押され上述の処分対象となる。ただ、体験版にてチート行為をおこなったが製品版ではもうしないと誓う場合は、アカウントからすべてのキャラクターとアイテムを削除すれば、チーターの烙印は消されるそうだ。もちろんその場合は、体験版からの進行状況の引き継ぎは不可となる。

なお、「RivaTuner」などPCのパフォーマンスを調整するソフトウェアの使用については、チート行為にはあたらないとのこと。ファーミングについても同様である。また、ゲーム開始直後にホストからキックされてばかりいるプレイヤーに対しては、チーターではないか個別の調査をおこなう可能性があるとのことだ。


『アウトライダーズ』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに4月1日発売予定。体験版からは、バグ修正やカバーシステムの改善、バランス調整が実施される。またクロスプレイのベータが終了し、デフォルトで有効になる予定だ。