人間関係にまで気を配るレストラン経営シム『Recipe for Disaster』発表。人気産業シム開発元の新作

 

パブリッシャーのKasedo Gamesは3月23日、『Recipe for Disaster』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。2021年内にリリース予定だ。


『Recipe for Disaster』は、発展途上のレストランを経営していくシミュレーションゲームだ。プレイヤーはレストランのレイアウトを考えて、スタッフを雇用および配置し、メニューを充実させ、顧客の満足度を高めていく。基本的なシステムは、ほかのレストラン経営シミュレーションゲームと変わりない。しかし本作は、さまざまなひねりが加えられているという。

たとえば、人の細かなマネジメント。外食産業は人の力で成り立っている。それゆえに、スタッフのマネジメントが重要になる。本作では、チームメンバーのモチベーションやスタミナ、そして体調などを考慮して、リスクを抑えた管理が必要になる。スタッフごとに性格があり、仕事の種類の好み、作業の得手不得手、そしてスタッフ同士の相性まである。経営者たるもの、人間関係にも気を配らないといけないのだ。さまざまな部分をチェックし、バランスあるチーム運用を進めよう。


タスク振りもプレイヤーの仕事だ。仕事は手動で振ることもできるし、カスタマイズ可能なタスクに優先順位をつけていくシステムも用意されている。めまぐるしく変わる客の出足にあわせて、タスクの流れも対応させていく必要があるだろう。スタッフのスキルや特性は変化していくので、そうした点にも気を配らなければならない。

そしてもっとも重要なのは、顧客満足度だ。料理の質を高めるだけでなく、ニーズに応えなければならない。食事制限や食物アレルギーなど、幅広いお客の嗜好に対応させる必要あり。なお料理については、本作独自のレシピエディタが用意され、気軽に創作料理などを生み出すことができるそうだ。既存料理のアレンジだけでなく、オリジナル料理づくりにも励むといいだろう。クレームや要望への対応もまたお店の評価に影響を及ぼす。下手にまわるのか、それとも強気につっぱねるのか。迷惑なお客にはどう対処するのか。的確な判断を下す必要がある。クレーム対応は、プレイヤーの決断だけでなく、スタッフのスキルも重要になってくるという。


レストランのレイアウトは自由に変更可能。直感的なエディタが用意されているという。調理機材を設置し、オシャレに装飾するだけでなく、食材を保管する場所も必要なので、デザイン性と実用性のバランスには注意したい。そうして、さまざまな要因によってお店の評価が形成され、広まっていく。事業拡大も倒産も、プレイヤー次第。マイクロマネジメントを重ねて、シビアで競争の激しい外食産業を生き残るのだ。

開発を手がけるのは、スペインのインディースタジオDapper Penguin Studios。同スタジオは産業シミュレーションゲーム『Rise of Industry』を手がけた実績がある。前作は物流や産業に焦点を置いた内容となっており、多岐にわたる産業と共に変化する街並みを、キュートなボクセルアートなビジュアルで描
いていた。


『Recipe for Disaster』では、産業というテーマやビジュアルテイストを一部引き継ぎつつ、レストラン経営にスポットを当てている。既存のレストラン経営シムとどれほど差別化できるか、注目されるところだろう。

『Recipe for Disaster』は、PC(Steam)向けに2021年に発売予定だ。