マイクロソフトなどがDiscord買収にむけて交渉中との報道。複数企業が時価総額一兆円強にて、買収をめぐり交渉
マイクロソフトがDiscord買収にむけて交渉中であると、Bloombergが報じている。VentureBeatも、Discordが身売りを模索していることを報道。どちらのメディアも匿名による独自ソースをもとに、Discordの買収をめぐり大手企業が交渉に動いていると報道している。そのうちのひとつがマイクロソフトだという。Discordの広報は、両メディアの問い合わせに対しコメントを控えている。
Discordは、招待制のサーバーを作成してメンバーと交流できるコミュニケーションツール。テキスト・ボイス・ビデオチャットが可能。ブラウザ上での運用が可能であり、コミュニティやグループ向けの機能が充実しており、ゲーマーに広く利用されているほか、多くのゲームメーカーもファンとの交流を深めるために積極的に活用している。
Discordは、年々機能を拡充しサービスが充実されているほか、最近ではゲーム以外の領域でも使われるべく改良されている。PCゲーム販売事業を試み、その後失敗しストアを閉じるなど紆余曲折を経ながらも、新型コロナウイルスの影響による巣篭もり需要などを受け、ユーザー数を増やしている。2020年12月時点での月間アクティブユーザーは1億4000万人を超えているという。
その躍進が買われ、Discordは2020年11月には評価額が70億ドル(約7600億円)になると評価されていた。ファンドからも多額の出資を受けてきた。その後も成長を続けており、現在は100億ドル(約1兆円)の評価額がつけられており、そうした額にて買収交渉がおこなわれていると報じられている。
なおBloombergは、マイクロソフトのDiscord買収は、差し迫って合意が成立する見通しはないと報じている。一方VentureBeatは、Discordはすでに交渉しているひとつの企業と独占買収交渉を進めており、交渉が佳境にあると、独自ソースをもとに報道している。