『勇なま。』シリーズプロデューサー山本正美氏がSIE JAPAN Studio退職を報告。25年間ソニーグループを支える

 

SIE JAPAN Studioのエグゼクティブプロデューサー兼外部制作部長であった山本正美氏が、2月28日付けで同スタジオを退職していたことを明らかにした。本日3月15日に、自身のTwitterアカウントを通じて報告したかたちだ。


山本氏は1996年にソニー・ミュージックエンタテインメントへ入社。シリーズ第1作目となる『立体忍者活劇 天誅』のプロデューサーを務めた。2001年にはソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)に所属。「PlayStation C.A.M.P!」の主宰として『勇者のくせになまいきだ。』『TOKYO JUNGLE』の制作に携わる。その後はJAPAN Studioのエグゼクティブプロデューサー兼外部制作部長として、『Bloodborne』『ソウル・サクリファイス』『フリーダムウォーズ』『V!勇者のくせになまいきだR』などを手がけてきた。25年もの間ソニーグループを支え、功績を残している。

山本氏は退職の報告にあたって、「前職SMEから含めるとソニーグループに25年。1stでの仕事はゲーム制作者として幸せに満ちたものでした。これも皆さんの応援のおかげです」とファンに向けてのメッセージを伝えた。また「今後はどんなPFのゲームを作ってもいいんだ…すんごい不思議な感覚!」と話しており、今後もゲーム制作に携わっていく意向を示している。


SIE JAPAN Studio については、『Bloodborne』などのプロデューサーを務めた山際眞晃氏や、14年間映像制作に携わった曽我部亮氏が同スタジオを2月末付で退職している。今回の山本氏の報告によって、また新たにJAPAN Studioを離れた著名クリエイターが判明したかたちとなった。ちなみに曽我部氏については、3月1日付けでクラウディッドレパードエンタテインメントに所属したことを伝えている。同社にてゲーム関連に問わず、さまざまな映像を制作していくとのことだ。

昨年9月末から著名クリエイターが続々とスタジオを去る動きが続くJAPAN Studio。SIEは2月26日、同スタジオの組織再編を進めていることを認めている(関連記事)。具体的には、4月1日付でクリエイティブチームTeam ASOBIを中心とした新組織へと再編。JAPAN Studioタイトルの外部制作、ソフトウェアのローカライズおよびIPマネジメントなどの役割は、PlayStation Studiosのグローバル機能が担うという。

こうした一連の動きにより事実上の規模縮小ともみなされるJAPAN Studioだが、新たな組織体制にて、引き続きPlayStationプラットフォームを支える存在であり続けてほしいところだ。