『FANTASIAN(ファンタジアン)』新映像公開。『FINAL FANTASY』生みの親・坂口氏によるApple Arcade向けRPGは近日配信へ

ミストウォーカーは3月3日、『FANTASIAN(ファンタジアン)』のストーリー・機能を紹介するトレイラーを公開した。『ファンタジアン』は、『FINAL FANTASY』シリーズ生みの親である坂口氏による、Apple Arcade向けRPGだ。

ミストウォーカーは3月3日、坂口博信氏の新作『FANTASIAN(ファンタジアン)』のストーリー・機能を紹介するトレイラーを公開した。『ファンタジアン』は、『FINAL FANTASY』シリーズ生みの親である坂口氏による、Apple Arcade向けRPGだ。 
 

 
ストーリートレーラーでは、「さあ始まるぞ すべてがゼロになる時が…」との文言とともに、壮大な物語の一部を垣間見ることができる。白髪の主人公レオアを中心に、亜麻色の髪と紫色の髪、ふたりのヒロインが登場。巨大な龍やクジラのような生物、さらには飛空挺の姿も見られ、ファンタジックな世界観が展開されるようだ。一方、ロボットのようなキャラクターや巨大な機械兵器など、メカニカルな要素も点在。幻想性とSF感が織りまじる、独特の作風を確認することができる。 
 

 
一方で機能篇トレイラーでは、作中のロケーションや戦闘システムが具体的に紹介されている。本作でプレイヤーが探索する土地は中世ヨーロッパ風の街並みや砂漠の集落、はたまた近代的な都市に至るまで多彩なバリエーションが用意されている。そのひとつひとつのジオラマが手作業で設計・モデリングされており、総数は150か所以上におよぶという。「あそこに何かありそうだな」と思わせぶりな場所に宝箱が隠してあるなど、プレイヤーの探索欲をそそる丁寧なデザインとなっているようだ。 

戦闘については2種類のシステムが説明されており、まずはランダムエンカウント方式が存在。こちらはオーソドックスなRPG同様、フィールドを歩いていると無作為なタイミングで戦闘が始まる方式だ。一方、『ファンタジアン』独自の機能が「ディメンジョンシステム」と呼ばれるもの。任意でこの設定をオンにすると、フィールドでエンカウントが発生してもその場で戦闘は始まらず、代わりに敵が異次元のポケットへと送りこまれる。そして好きなタイミングでディメンジョンバトルを開始し、貯めこんだ敵を一気に片付けることができるのだ。 

異次元のバトルではモンスターが一定の配置に並んで出現する。このとき、縦一閃に貫く剣戟や曲線状に弧を描く魔法をうまく使えば、まとめて相手を撃破することができる。いちどに大量の敵と戦わなくてはならないリスクはあるものの、プレイヤーを有利にするギミックも登場。ちょっとしたパズル要素を利用して一挙に相手を撃破できる爽快なバトルとなりそうだ。このほか石の巨人や青光りするボスの姿もチラ見せ。ボス戦は、うまくスキルやアイテムを駆使すれば低レベルでも撃破可能な、戦略性の高いつくりになっているという。 
 

 
『ファンタジアン』は、2019年のApple Arcade発表時より目玉ラインナップの人ひとつとして注目を集めてきたタイトル。植松伸夫氏の音楽が彩る坂口氏謹製の作品として、往年のファンタジーファンから大きな期待を背負ってきた。全体のボリュームとしては、前編20〜30時間、後編20〜30時間の、合計40〜60時間だという。前半はストーリー展開に沿って、後半は自由度の高いクエスト方式によってよりオープンに展開されるといい、異なる構成の2編を楽しむことができるようだ。 

『ファンタジアン』はApple Arcade向けに近日配信を予定している。 

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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