リズムRPG『Everhood』3月5日にNintendo Switch /Steamで国内発売へ。『Undertale』×逆『ギターヒーロー』な意欲作

パブリッシングチームSurefire.gamesは2月25日、『Everhood』を3月5日に国内で正式リリースすると発表した。『Everhood』はリズムゲームとRPGを組み合わせた作品だ。

パブリッシングチームSurefire.gamesは2月25日、リズムアクションRPG『Everhood』を3月5日に国内で正式リリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch。
 

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『Everhood』はリズムゲームとRPGを組み合わせた作品だ。プレイヤーが操ることになるのは、赤い衣装を身にまとった木製のパペット人形。主人公は青い盗賊に腕を盗まれてしまい、取り戻すための冒険へ出ることになる。『Everhood』の世界にはさまざまな種族が住んでおり、一つ目の魔法使いや歩くキノコ、陽気なスライムの兄弟などと出会いながら旅を進めていくことになる。

本作の戦闘では独自の戦闘システムが採用されている。敵とエンカウントすると、複数のレーンが並んだリズムゲーム画面に転換する。プレイヤーはレーンをまたいで左右に移動したり、ジャンプしたりすることが可能。音楽が流れ出すと、敵はリズムゲームでいうところのノーツを繰り出してくる。テンポよく動いてノーツを避け、最後まで攻撃を乗り切ればプレイヤーの勝利となるのだ。

最初はシンプルな攻撃しか流れてこないが、冒険を進めるにつれ音楽もより激しいものに。横に幅広なノーツは左右移動では避けきれないし、垂直な壁状のノーツはジャンプしても当たってしまうなど、臨機応変に操作を使い分けることが鍵となる。また、シナリオが進行するにつれ基本操作とはまったく異なる新しい操作方法を獲得でき、音楽バトルとストーリー全体を大きく「レベルアップ」させることができるという。
 

 
本作を手がけるのは、ベテラン開発者であるジョディ・ロカ氏と、元Mojang社所属のクリス・ノーディグレン氏の両名。ふたりで制作できるRPGのかたちを探っていた際、ちょうどインディー業界では『Undertale』が世に出て一世を風靡した。シンプルながら優れたゲーム性に感銘を受けた両者は、新作のコンセプトを「『Undertale』+逆『ギターヒーロー』」に決定。音楽ゲームとRPGが組み合わさった、独自の作品を生み出すことに至ったようだ。

これらの経歴からうかがえる通り、本作はシステムやビジュアル、シナリオから『Undertale』の影響を強くうかがわせる。一方、収録された楽曲はクールなエレクトロミュージックがメイン。同時に、ある部分ではトリップ体験を思わせるサイケデリックな演出も挿入されるなど、必ずしもフォロワー作品の枠にとどまらない独自性を打ち出している。物語の大きなテーマとして、「人間性を犠牲にした不死の命」がキーワードともなるようだ。果たして次なるインディーゲームの革命児になれるか、期待を寄せたいところである。
 

 
『Everhood』を3月5日、PC(Steam)およびNintendo Switch向けに発売予定だ。

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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