『Apex Legends』限定イベント「臨戦態勢」デフォルト化を望む声に開発者が反応。“全員モザンビーク”は実現するのか

『Apex Legends』における初期装備に、変化がもたらされる可能性が存在するようだ。期間限定モード「臨戦態勢」を『Apex Legends』におけるデフォルトにしてほしいとの声も出てきている。

Apex Legends』における初期装備に、変化がもたらされる可能性が存在するようだ。本作では現在、アニバーサリーイベントを実施中。実施期間が延長され、日本時間で3月3日の午前3時までシーズンチャレンジや報酬トラックを利用できる。イベントの目玉のひとつが、限定モード「臨戦態勢」の復刻だ。 

通常、本作ではプレイヤーは武器も防具もまったくもたない状態で出撃し、すべてのロードアウトを現地調達するかたちになる。しかし臨戦態勢においては、全レジェンドが共通の初期装備を所持したままスタートする。武器はモザンビーク、アーマーやヘルメットは白色と心もとないラインナップではあるものの、降下してすぐに戦闘に移れる最低限の準備は整っているわけだ。激戦区に降りた場合、即時銃声が響きわたる緊張感あるプレイが特徴となっている。 

本モードは一部ユーザーから好評を博しており、期間限定モードではなくデフォルトにしてほしいとの声も出てきている。理由としては早くから戦闘にコミットできることのほか、マップ全体のルートに与える影響も挙げられるようだ。臨戦態勢においては、スコープを除いてすべてのコモン/白の戦利品はドロップしなくなる。つまり地上に出現するアイテムは青以上のものだけとなるのだ。必然的に、アイテム探索をした際も一定以上の価値がある装備が手に入るようになり、収集のモチベーションも上がる。こうした旨味を踏まえ、臨戦態勢のデフォルト化を望むユーザーが一定数いるようだ。 
  

 
海外掲示板Redditにて臨戦態勢デフォルト採用を望むスレッドが立てられると、本作のゲームデザイナーであるDaniel Zenon Klein氏が反応を返した。実は投稿者が望むとおり、臨戦態勢のデフォルト化については「検討中」だそうだ。ただしその協議については、かなり慎重に進められている模様。結論めいたことはまだ何もいえないものの、少なくとも考慮には入れられている事実が判明した。 

ただし、Klein氏は本件について一点懸念していることがあるようだ。それは、コモンのアイテムがドロップしなくなることにより、戦利品のサイクルが短くなること。レアなアイテムが出やすくなるということは、それだけ各チームの戦闘準備が早く整うということだ。つまりより早い段階で戦闘の激化を招きかねず、ゲーム全体で設計されたテンポを崩しかねない。ユーザーからの要望に耳が傾けられつつも、すぐに何らかの変化がもたらされることは、今のところなさそうだ。 
  

 
余談だが、期間限定モードといえば次回のモードにまつわる予告らしきものも確認されている。『Apex Legends』における期間限定モードの恒例行事といえば、特定のレジェンドひとりにスポットを当てた「タウンテイクオーバー(乗っ取り)」イベントだ。これまで何名かのレジェンドが主役となっており、たとえば今年頭のイベントではパスファインダーがオリンパスの一角を乗っ取り、ボクシングリングが登場するユニークな催しが発生していた。 

現在、『Apex Legends』ゲーム内では次なるテイクオーバーイベントの主役ヒントが出現しているという。そのひとつは、出撃直前の待機画面で確認できる。数秒間の映像ではあるが、キングスキャニオンのクラッシュサイトにてコースティックが何かを検分している後ろ姿が映し出されるのだ。さらに実際に当地へ赴くと、コースティックその人の姿を見られることがあるという。何らかの巨大なキャニスターが見られるほか、付近ではオーディオログが収録されたデバイスにインタラクトすることができる。現場で起きたガスと燃料の化学反応に対し興味を示すコースティックの独白を聞くことができ、博士が何らかの悪巧みをしていることがうかがえる。今後の展開に注目したいところだ。 
 

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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