ドット絵の限界突破ACT『Narita Boy』3月30日発売へ、日本語対応。ネオ・レトロな80年代テクノの世界を駆け抜ける

パブリッシャーのTeam17は2月24日、『Narita Boy』の発売日が3月30日になると発表した。『Narita Boy』は1980年代を舞台としたドット絵アクションゲームだ。

パブリッシャーのTeam17は2月24日、2Dアクションゲーム『Narita Boy』の発売日が3月30日になると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch。日本語字幕とインターフェースに対応する。また下位互換機能によりPlayStation 5/Xbox Series X|Sに対応し、発売初日からXbox Game Passに収録されるとのこと。
 

 
『Narita Boy』は1980年代を舞台としたドット絵アクションゲームだ。ある天才クリエイターが「Narita One」と呼ばれるテレビゲーム機を創り出し、目玉タイトル「Narita Boy」をリリースしたことから物語は始まる。爆発的ヒット作品となったNarita Boyだったが、バイナリコードの内部で、デジタル領域が現実世界とつながってしまうことに。HIMなる存在が復活し、現実世界のクリエイターの記憶が削除されてしまう事態に陥る。この危機に対抗すべく、監視プログラム・マザーボードとそのエージェントたちはナリタボーイ・プロトコルを起動。現実世界から Digital Kingdomに吸い込まれたプレイヤーはナリタボーイとして、クリエイターの記憶を集めて世界を救うのだ。

ナリタボーイの武器となるのは、電子の大剣Techno-sword。スピーディな剣戟アクションが可能なほか、いくつかの特殊な能力も秘めている。キー/ボタンをホールドして放てば、強力なタメ攻撃であるホームランで剣を振り抜く。また、カートリッジというリソースを消費することで遠隔攻撃も可能だ。消費量によって2種類のショットを使用することができ、比較的低コストで撃てるショットガンと、3つのカートリッジを費やしステージを横一閃することができる強力なウルトラビームが存在する。敵の攻撃をかわすドッジと併用しながら華麗に立ち回ろう。

Digital Kingdomはサイバー空間ながら、修道者めいたマザーボードたちによる導きがあったり、重要な門の前では「二拍一礼」することで扉が開かれたりと、80年代テクノと神秘主義、ジャパネスクが混じりあった独特の文化を形成している。またトリップしそうな浮世離れした世界観とは裏腹に、各地で集められるクリエイターの記憶は千葉県から始まる地に足のついた身の上話だ。レトロさとモダンさ、エッジーさと哀切さが混じりあった他にない作風を、クールなシンセサウンドが彩っている。
 

 

 
開発を手がけるStudio Kobaはスペインに拠点をおくスタジオだ。2016年に設立され、『Narita Boy』については4年前からすでに制作を開始していた。なおTwitterでは、バックオフィスに所属するメンバーChie氏が本作にまつわる情報を日本語で発信中。タイトルに冠された「ナリタ」は、ゲームデザイナーが日本のある景色を見て思いついたという。それは千葉県成田市……ではなく、船橋市の中山競馬場。当地にある等身大ナリタブライアンを見て、語呂の良さに惹かれてタイトルに採用したとの裏話が明かされている。
 

 
『Narita Boy』は3月30日、PC(Steam)/PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch向けに配信開始予定だ。

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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