『トロピコ6』スクウェア・エニックスからの販売終了へ。今後はカリプソメディアジャパンが販売を継続

 

スクウェア・エニックスは2月24日、PlayStation4向けに販売中のシミュレーションゲーム『トロピコ6』について、2月28日をもって販売を終了すると発表した。今後のダウンロード版については、3月1日よりカリプソメディアジャパンが販売を継続するとしている。

『トロピコ6』は、独裁者として島国を運営するシミュレーションゲームのシリーズ最新作だ。プレイヤーはプレジデンテ(大統領)となり、4つの時代を通じて統治を目指す。インフラ整備を進めて経済を発展させるほか、強引な法律を制定して税金を搾取したり、大統領選挙で不正をおこなったりと、悪に手を染めた独裁的政治を展開できることが特色となる。また最新作では、群島システムによってスケールを拡大。経済や交通などを多様化させつつ、選挙スピーチといったシリーズの人気要素が復活している。


本作はドイツを拠点とするLimbic Entertainmentが開発し、2019年3月にKalypso MediaよりPC版がリリースされた。その後は海外コンシューマー向けにも展開されており、国内においては2019年9月より、スクウェア・エニックスがPS4向けに販売していた。

今回の発表は2021年2月28日をもって、スクウェア・エニックスが本作PS4版のパッケージ/ダウンロード版の取り扱いを終了するという内容だ。ダウンロード版についてはカリプソメディアジャパンが販売権利を引継ぎ、3月1日より引き続き販売されることとなる。なお、これまでパッケージ版を購入したユーザーや、2021年2月28日までにダウンロード版を購入したユーザーのサポートは、引き続きスクウェア・エニックスサポートセンターが対応するという。

海外本家販売元であるKalypso Mediaは昨年10月に日本オフィスを設立。それがカリプソメディアジャパンである。代表として、元Ubisoftの上田和弘が着任していた。自社販売を進めるにあたって、同社の看板タイトルである『トロピコ6』国内PS4版の販売権をスクウェア・エニックスから獲得したのだろう。


ちなみに本作については、Steam版のリリース段階で収録されていた日本語字幕/音声が、PS4版発売後のアップデートで突如削除されたという背景がある。また国内コンシューマー向けにはPS4のみの販売となっており、海外同様に他機種への展開が待ち望まれていたタイトルでもある。今回の販売権利変更をきっかけに、PC版の日本語対応、ならびに他の国内コンシューマー機への展開にも期待を寄せたいところだ。