『ファークライ6』がフィッシング詐欺に利用される。ベータテストを騙り、個人情報を抜き取る目論見

Ubisoftを騙り、ユーザー/インフルエンサーの個人情報を抜き取ろうとするフィッシングメールが出回っているようだ。『ファークライ6』が利用されている。

Ubisoftを騙り、ユーザー/インフルエンサーの個人情報を抜き取ろうとするフィッシングメールが出回っているようだ。発端となったのは、YouTuberのtheRadBrad氏による報告だ。同氏によると、最近Ubisoftを名乗り『ファークライ6』のベータテストのプレイを勧誘するメールが、一部のコンテンツクリエイター向けに送られているとのこと。Ubisoftの公式サポートアカウントは同ツイートに反応。Ubisoft公式が送ったものではなく、「フィッシングメール」だとコメントした。theRadBrad氏が述べた内容のメールや似たようなメールが届いたとしても、無視するように呼びかけている。


メールには、解禁時間(embargo)やベータアクセスへの特別なパスワードなどが記載されており、かなり本物に似せられているそうだ。さらに、メールの情報にアクセスすることで 、モニター画面や操作記録などが抜き取られるとも報告されている。英語圏のコンテンツクリエイター向けに送信されているようなので、国内ユーザーには無縁な話かもしれないが、注意するにこしたことはなさそうだ。

ゲームの名前を利用したフィッシングメールは、昔よりたびたび確認されている。特に最近多いのは、人気タイトルのベータアクセスを謳ったメールだ。たとえば『サイバーパンク2077』においても、同様の手口を使った事例が報告されていた(Reddit)。


『ファークライ6』は、南国の独裁国家が舞台になるとされており、Giancarlo Esposito氏が同国の大統領アントン・カスティロを演じるとして話題を呼んだ。一方で同作は2021年2月18日から2021〜2022会計年度(2021年4月以降)への発売延期が発表されており、情報公開も止まっている。どのようなストーリーで、どのようなシステムになるのか、ファンとしては動向が気になるところ。そうした“情報飢餓”に付け込む詐欺だと言える。今回の件に限らず、ゲームメーカーから送られるベータ版などの招待メールについては、細心の注意を払いながら確認する必要がありそうだ。


ファークライ6』は、2021年〜2022年の会計年度の間に発売予定。対応プラットフォームはPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S/PCである。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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