『オーバーウォッチ 2』新情報が公開。 アサルトルール廃止の可能性やタンク大幅調整、新ヒーロー「ソジョーン」もチラ見せ

 

Blizzard Entertainmentは2月20日、BlizzConline 2021にて『オーバーウォッチ 2』の新情報を公開した。公式Twitterアカウントでも情報が公開されている。 
 

 
『オーバーウォッチ 2』はチーム対戦型FPS『オーバーウォッチ』の続編。ゲームエンジンをアップグレードし、PvEモードが登場する。PvPモード「プッシュ(Push)」、新マップ、複数の新たなヒーローを搭載し、既存のヒーローにも大きな調整を行いパワーアップする新作だ。 

新マップとして「New York」と「Rome」が公開された。「Rome」はゲームの全環境アートのうち、もっとも美しい場所のひとつになるとのこと。現実世界では廃墟に近いコロッセウムも、『オーバーウォッチ 2』の世界では昔のままそびえ建っている。「New York」は1920年代から1950年代のアールデコ調の建築様式を参考にデザインされたマップだ。 
 

 
PvPモードも大きな調整がなされ、ロールごとに固有のパッシブアビリティが付与される。検討されている内容としては、タンクヒーローなら吹っ飛ばされにくい、DPSなら移動速度が速い、サポートヒーローは自動回復が付与されているといった具合だ。さらにタンクヒーローは大きな調整が入る。ただ後方に残って味方を守るのではなく、より好戦的に戦えるような調整を考えているそうだ。とくにラインハルトは攻撃的なキャラクターへ変化。現時点での変更予定内容として、ファイア・ストライクをクールダウンを待たずに2回撃てる。チャージについては、チャージの最中にキャンセルができるようになり、方向修正も容易になる。ラインハルトがチャージに失敗して、谷へ落ちていく場面は少なくなるだろう。 

またアサルト、または2CPとも呼ばれるゲームルールは『オーバーウォッチ 2』には実装されない可能性があるとのこと。攻撃側が2つのポイントを制圧するアサルトは評判が良いルールではない。アサルトが実装されない場合、ハナムラやパリのような既存のマップが続編でどのような扱いになるのかも、気になる点だ。 
 

 
『オーバーウォッチ 2』ではサウンドエフェクト、とくに銃声のクオリティが強化されているようだ。殴り攻撃の音と、殴られたキャラクターのアニメーションの質が向上。武器のサウンドはオーバーホールが行われ、まったく新しいものになっている。実際の銃声を録音してサウンドを作成しているようだ。マガジンの弾薬が少なくなると銃声が変化したりと、ガンプレイも一新。屋内や屋外の環境で聞こえる銃声も変化する。 
 

 
本作ではPvPだけではなくPvE要素であるヒーロー任務も登場する。ヒーローをレベルアップさせ、アビリティを進化させてゆく。最終的に数百ものヒーローミッションが登場する予定だ。BlizzConline 2021ではスキルツリーを解放して、特殊なスキルを使用する様子が確認できる。たとえばメイなら、雪玉へ変身して敵へ体当たり。属性ダメージも選択可能で、ジャンクラットはトラバサミへ電撃ダメージを追加できる。 

またヒーロー任務では、既存のマップに新しいエリアも登場する。たとえばキングス・ロウでペイロードを運んでいる最中、普段は閉じたままの扉が開き、今までとは異なるルートへ進行することもある。またマップには天候変化といった要素も追加される。PvPモードにも適用されるかは、現在は不明だが、テンプル・オブ・アヌビスなら砂嵐が起きたり、パリでは雨が降っていることもあるようだ。 
 

 
『オーバーウォッチ 2』ではさらに時間帯ごとのマップの変化へも注力する。『オーバーウォッチ』ですでにマップによっては時間帯が複数存在する。しかし『オーバーウォッチ 2』ではさらに日中、夕方、夜の時間帯で印象の異なるマップを見ることができるだろう。 

カナダ出身の新ヒーローである「Soujorn(ソジョーン)」のプレイ動画も少しではあるがお披露目。動画の11分30秒あたりから、レールガンで戦う様子が確認できる。正確にエイムを合わせることができれば、敵を切り裂ける強力なショットを持っているとのこと。エイムスキルに自信のあるプレイヤー向けのキャラクターになりそうだ。 

『オーバーウォッチ 2』の発売時期は未定。2021年内に発売される予定はない。