クトゥルフ神話の影響受けるオープンワールドADV『The Sinking City』PS5版配信開始。ビジュアルが向上し、ロードは6倍高速に

 

デベロッパーのFrogwaresは2月19日、探索型アクション・アドベンチャーゲーム『The Sinking City』のPlayStation 5版を発表し、配信開始した。価格は通常版が4950円で、DLC「慈悲深い狂気」などを同梱するDeluxe Editionは6490円。PS Plus会員は30%オフで購入可能だ。

『The Sinking City』は、作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトが手がけた「クトゥルフ神話」の世界観をもとにする、探索型アクション・アドベンチャーゲーム。1920年代のアメリカ・マサチューセッツ州に位置する、架空の街オークモントを舞台にする。この街は謎の水位上昇による浸水被害に遭っており、さらに幻影に取り憑かれた人々による集団狂気事件が発生。主人公の私立探偵チャールズ・リードはこの街を訪れ、事件の真相や水位上昇の謎について調査をおこなう。

オークモントの街は、7つの地域で構成された広大なオープンワールドとして表現されており、浸水エリアはボートで移動。メインクエストのほか、また街の各所で出会うNPCから請け負うサイドクエストもこなしながら、謎めいた物語を進めていく。クエスト攻略では、聞き込みや現場の調査をおこない、その際にはチャールズの類いまれなる能力を発揮。現場に残された物証などから事件当時の状況などが可視化され、これを元に新たな証拠を追うのだ。また、そうして入手した手がかりから推論を構築していく、開発元Frogwaresのおなじみのシステムも用意されている。


今回発売されたPS5版は、ネイティブ4K解像度や60fpsでのプレイに対応したほか、ロード時間は最大6倍高速化。ライティングやテクスチャなどビジュアル面の改善も実施された。さらに、PS5のアクティビティーやDualSenseの機能にも対応しているとのこと。

なお、PS4版ユーザーへの無料アップグレードは実施されていない。これは、PS5版はFrogwaresが自主販売しているが、PS4版は別のパブリッシャーNaconが販売しているため。ゲームIDが異なり別製品となることから、それぞれを紐づけることができないそうだ。また、両社は契約不履行などをめぐって法廷闘争の最中にあり、連携を取ることは見込めない(関連記事)。同じ理由で、PS4版からのセーブデータの移行も不可能とのことである。

PS5版『The Sinking City』は、PlayStation Storeにて配信中。日本語表示にも対応している