Movie GamesおよびPlayWayは2月18日、一人称視点ホラー『Lust from Beyond』を3月11日(日本時間3月12日)に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『Lust from Beyond』はオカルトとエロティシズムをテーマとしたサイコロジカル・ホラーだ。主人公は古物研究家のVictor Holloway。彼は苦痛に満ちた、みだらな土地の不吉なビジョンに悩まされていた。幻影から逃れるすべを求め、やがてVictorは「Cult of Ecstasy」なるカルト集団に加わることとなる。冒涜的かつ性的な慣習を学び、徐々に教団における生き方を覚えるVictor。やがてCult of Ecstasyはこの世の快楽に飽き足らず、現世の境界を踏み越えた恍惚の土地「Lusst’ghaa」へと足を踏み入れようとする。
作中ではホラーの文法にならいつつもエロティックな主題が展開。オカルト教団の内部メンバーの視点からその狂気を目の当たりにすることで、独自の緊張感が生み出されそうだ。世界観のインスピレーションとしてはラヴクラフトのほか、映画「エイリアン」のクリーチャーデザイナーで知られるギーガーや怪奇画家ベクシンスキーの影響を受けているという。作中ではパズルを交えた探索パートのほか、脅威の存在とのチェイスパートやモンスターとの戦闘も存在するとのことだ。
開発を手がけるMovie Games Lunariumは、「性」をテーマとしたホラー作品を複数送り出してきている。2018年には『Lust for Darkness』をリリースし、恐ろしくも妖艶な世界観でユーザーに衝撃を与えた。ただしSteamでは、2200件を超えるレビューのうちポジティブな反応は68%と「賛否両論」な評価。独自の作風は魅力的ながらも、序盤の盛り上がりに反する中盤以降の物足りなさや探索の単調さが惜しい作品となっていた。
一方、続編である『Lust from Beyond』はプレリュードとして『Lust from Beyond: Scarlet』を配信中。こちらはスタンドアローン型の作品として、『Lust from Beyond』の世界観を一足先に味わえる内容となっている。900件を超えるレビューから「非常に好評」との反応を獲得しており、反響はかなり高い。もっとも『Lust from Beyond: Scarlet』は非常に短いため、前作で懸念点となったテンポの中だるみが解消されているかは本編の成果を期待したいところだ。
『Lust from Beyond』は日本時間で3月12日、PC向けにSteamにて配信予定。本編のデモバージョンおよび『Lust from Beyond: Scarlet』は無料にて提供されているため、自身のエログロ耐性を試したい方は遊んでおくといいかもしれない。