『マインクラフト』最新スナップショットにて鉱石テクスチャに“歴史的”変化、色覚多様性に配慮したかたちへ

 

マインクラフト』の古き時代から変わらなかった要素に、いよいよ手が加えられたようだ。同作の開発元であるMojangは2月18日、スナップショットとして「21W07A」をPC(Java)版向けに公開した。新要素としては、石ブロックの一種である「グリムストーン」が追加。黒色の鉱石で、地下の最深部に生成される。重厚な色合いを活かし、シックな建築素材としての活躍を見込めそうだ。またワールド生成にも調整が入り、巨大な洞窟の出現率がよりレアに。また洞窟が水で満たされる可能性も減少した。さらにワールドの高さ制限変更にともない、鉱石の分布図も変更。こちらに関しては決定ではなく、今後も調整が続けられるそうだ。 
 

左が新・分布図、右が古いバージョン。 

 
数々の調整に加えて、今回のスナップショットでは“歴史的”ともいうべき変更が導入される。それは「鉱石テクスチャ」の一新だ。これまでの鉱石は、色こそ違えどブロック表面の模様は同じ。金であれレッドストーンであれラピスラズリであれ、色違いの同じテクスチャが用いられていた。それが、今回のスナップショットにてリニューアル。鉱石の種類により、微妙にではあるが模様に変化が見られるようになった。なおダイヤモンドについては『マインクラフト』の象徴的存在であるとして、これまでどおりのテクスチャが用いられている。 

今回の変更について、Mojang側は「アクセシビリティのため」としている。確かに従来、鉱石を判別するにあたっては色の違いで区別するしかなかった。これは色覚をもたない人にとっては不便な仕様だったといえるだろう。それぞれ、どのパターンがどの鉱石かを覚える手間はあるにせよ、ほぼ判別不可能だったこれまでの状態に比べれば改善に向かっているといえる。ゲームにおける色覚多様性への配慮は近年特に注目される問題だ。『Dead by Daylight』にて色覚オプションにまつわる騒動があったほか、クリエイターのJan Willem Nijman氏も自身の作品にて多彩な色覚オプションを用意している(関連記事)。 
 

*左が旧・鉱石テクスチャ、右が刷新バージョン。 

 
このほか廃坑はチェーンと原木によって支えられるようになり、より雰囲気のある演出に。閃緑岩・花崗岩・土がy=0未満では生成されなくなるといった変更も加えられ、『“マイン”クラフト』の名にふさわしく採鉱要素に大きく力の入ったスナップショットとなった。またクリエイティブインベントリも改良され、レッドストーンタブにて頻繁に使うブロックを優先して並べるようになった。ちなみに今回のスナップショットでは「y=0以下では通常の洞窟が生成されない」「洞窟のバイオームや溶岩溜まりが生成されない」といった現象が見られているが、こちらに関しては修正が入る予定とのこと。 

『マインクラフト』バージョン1.17「Caves and Cliffs」は2021年に配信予定だ。