Xbox Series X|Sの「FPS Boost」機能に対応する下位互換タイトル公表。『ファークライ4』などがさらに高フレームレートでプレイ可能に

 

マイクロソフトは2月18日、Xbox Series X|Sの下位互換機能において、「FPS Boost」が適用される最初の互換タイトルを公表した。対象タイトルは以下のとおりだ。
 

・ファークライ4
・ウォッチドッグス2
・New Super Lucky’s Tale
・Sniper Elite 4
・UFC 4

 
Xbox Series X|Sでは、初代XboxからXbox 360、Xbox Oneまですべての世代のゲームのうち、マイクロソフトによって互換対応がおこなわれたゲームがプレイ可能。Xbox Oneに関しては、ほぼすべてのタイトルが対応している。内蔵SSDによりロード時間が短縮するほか、CPU・GPUパワーによりパフォーマンスも向上。そしてマイクロソフトは、独自の技術にてゲーム体験をさらに引き上げている。そのひとつがFPS Boostだ。

FPS Boostは、対応タイトルのゲームエンジンのレンダリングを高速化し、フレームレートを向上させる技術である。開発元による作業も、ユーザーがアップデートをおこなう必要もなく適用され、もともとのフレームレートの2倍、タイトルによっては4倍近くを叩き出せるという。たとえば『New Super Lucky’s Tale』は最大120fps、『UFC 4』は最大60fpsでプレイできるようになったそうだ。また、海外メディアDigital Foundryの検証によると残りの3タイトルも、Xbox Oneでのプレイ時の2倍にあたる60fpsで動作しているとのこと。
 

 
技術的な詳細については明かされなかったが、ハードウェアのパワーによって結果的にフレームレートが向上するといったことではない、特別な処理をタイトルごとにおこなっているのだろう。FPS Boost対応タイトルは、今後数か月の内にさらに追加予定で、多くはXbox Game Pass向けにも提供されるとのこと。

また、この春にはXbox Series X|Sのシステムアップデートを実施し、ゲームごとの管理画面へのアクセスが追加される。ここには下位互換に関するオプションも用意され、FPS Boostや後述するAuto HDRのオン・オフを任意に切り替えられる予定。さらに、対応タイトルのプレイ中にコントローラーのXboxボタンを押した際には、FPS Boostなどが有効になっているかどうか確認できるようになるそうだ。
 

*『Fallout 4』は60fpsで動作予定と以前紹介された。FPS Boost未対応の現時点では、Modを導入しなければ60fpsは出ない。

 
Xbox Series X|Sの下位互換機能ではFPS Boost以外にも、内部レンダリング解像度を引き上げテクスチャの異方性フィルタリングも向上させるHeutchy Methodや、HDR非対応タイトルを自動的にダイナミックレンジを拡張させてHDR化するAuto HDRといった独自技術が投入されている(関連記事)。

豊富な下位互換ライブラリはXbox Series X|Sの大きな魅力のひとつ。フレームレートの向上は特にユーザー体験に直結する部分であるため、今後国産タイトルも含め、FPS Boost対応タイトルがさらに拡充することを期待したい。