パブリッシャーのCoffee Stain Publishingは『Huntdown』をNintendo Switch向けに3月4日に国内発売することを発表した。アーケードゲームと80年代アクション映画にインスパイアされたレトロな横スクロール型アクションゲームだ。開発はスウェーデンのEasy Trigger Gamesが手がける。昨年5月にはPC(Epic Games ストア)とXbox One向けに配信されていた作品だ。価格は税込1999円。日本語へも対応する。
『Huntdown』の舞台は、近未来のディストピア社会。ネオンライトが妖しく光るサイバーパンクな世界観だ。国家は戦争で崩壊し、巨大企業が台頭している。街はギャングに支配され、犯罪が絶えない。警官でさえ立ち入れない危険なストリートを解放できるのは、バウンティハンターだけだ。プレイヤーは多彩な銃器を使用してギャングを殲滅。賞金を稼いでミッションをこなしてゆく。激しいバイオレンスと皮肉の効いた演出が特徴だ。
本作はラン&ガン系の横スクロール2Dアクションゲーム。走って銃を撃ちまくり、敵ギャングをなぎ倒しながらゴールを目指す。最後に待つボスを倒せば賞金を獲得してステージクリアだ。武器の種類も豊富で、サブマシンガンやレーザー銃、ロケットランチャーや火炎放射器を使用可能。刀やバール、バットなど近接武器も登場。カバーアクションが存在し、コンテナのようなオブジェクトの陰に隠れ銃弾を防ぐことができる。またダッシュによる緊急回避も攻略に欠かせないだろう。
ステージは全20個存在し、ボスが各ステージで待ち構えている。ローカルマルチプレイにも対応し、画面を共有して2人で協力プレイが可能だ。本作は手描きの16ビットピクセルアートとアニメーションとクラシックな部分を持つが、60fps動作対応や短めのチェックポイント設置など、快適さに配慮した現代向けのアップデートも行われている。シンセサイザーによるレトロなサウンドトラックも、80年代感を演出する要素だ。
主人公は3人の孤高のバウンティハンターから選択可能。1人目は元特殊部隊アナ・コンダ。銃器のスペシャリストである彼女は標的を抹殺することに疑問をもったり慈悲を感じることはない。2人目のジョン・ソーヤーはサイボーグの武装警察官。警官ながら法をなんとも思っていない人物だ。モウ・マンはロボットの賞金稼ぎ。略奪された禁制品のソフトウェアを搭載しており、キャッシュのために人を殺している。
倒すべきギャングも個性的なメンツが揃う。フッドラム・ドールズは、世紀末風味のモヒカンのギャングだ。ミスコンダクツはアイスホッケー選手姿のごろつき集団。爆薬を使用した強盗や恫喝のエキスパートである。ヒートシーカーズは古代ローマ軍を模したバイカーギャング。NO.1 サスペクツは組織犯罪を行う拳法家集団だ。
本作を開発したEasy Trigger Gamesはスウェーデンのトロールハタンのに拠点を置く開発会社。6人ほどで開発を行っているようだ。ディレクターのTommy Gustafsson氏は、本作を作るにあたって参考にした映画として「ブレードランナー」「ロボコップ」「ターミネーター」をあげている。ゲームからもサイバーパンクでバイオレンスな80年代アクション映画の雰囲気を感じ取れるはずだ。
本作は昨年リリース後、海外メディアを中心に高い評価を受けていた。また2021年SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)Gaming Awardsにて、Excellence in Multiplayerと、Indie Game of the Yearにノミネートされている。『Huntdown』は3月4日Nintendo Switch向けに税込1999円で配信予定だ。PC(Epic Gamesストア)およびXbox One向けにも配信されている