インディースタジオのBatterystaple Gamesは2月18日、2Dアクションゲーム『30XX』のSteamでの早期アクセス配信を開始した。価格は2050円で、2月25日までは10%オフの1845円で購入可能。日本語表示に対応する。本作は、2017年に正式リリースされた『20XX』の続編だ。『ロックマンX』シリーズの影響を受けていることが公言されている。
『30XX』は、サイドビューの2Dアクションゲーム。ダッシュや壁ジャンプなど、先述した『ロックマンX』シリーズの影響を感じさせるアクションに、ローグライク要素を組み合わせている。主人公は、メイン武器にショットを持つニーナと、ブレードを武器にするエース。ソロプレイはもちろん、ローカル・オンラインでの協力プレイにも対応する。
ニーナのショットは射程が長く、敵に先制攻撃できる強みがある。溜め撃ちも強力だ。エースのブレードは近接攻撃専用だが、当たり判定が上下に広いため、接近した敵に対してはより使い勝手が良い。また、エースはブーメランのようなスキルも初期装備している。時間経過で回復するエネルギーを消費するが、要所要所で活躍するだろう。
ゲームモードは、ランダムに次々登場するステージを進み、死ぬと最初からやり直しとなるArcadeモードと、特定の環境とボスのステージを選択して挑戦するMegaモードを収録。ステージの環境には、未来的な都市や森、洞窟、城などが存在し、どちらのモードもプレイするたびにステージの構成がランダムに組み替えられる。
道中では個性的な敵が次々に襲ってくるほか、ダメージを受けるトラップも豊富に存在。プラットフォームアクションを多用するテクニカルなステージが多く、さらにスイッチを押すなどして足場を出現させたりと、パズル的なギミックが配置された場面もある。生成されたステージ構成により難易度は変わるが、敵に対処しながらのそうしたアクションはなかなか歯ごたえありだ。
また、意外な場所に宝箱や隠しエリアへの扉が存在するなど、ちょっとした探索要素も楽しめる。ステージ内にはそうした宝箱やショップが存在し、体力や攻撃力を上げたり、新たなアクションが可能になるアイテムなどを入手可能。中ボスを倒した際にもアイテムを獲得でき、プレイを進めるに従って強くなっていく。
ステージの最後にはボスが待ち受けており、見事倒すことができれば、そのボスの固有能力にちなんだスキルを入手可能だ。スキルはエネルギーを消費して使用。なお、同じボスでもニーナとエースでは習得できる能力が異なる。またニーナには、任意の2つのスキルを組み合わせて、新たなスキルに進化させるフュージョンと呼ばれるシステムを用意。エースはその代わりに、より多くのスキルをボタンに割り当てて使い分けられる。
Arcadeモードでは、死ぬとこのスキルや道中で得たパワーアップを失ってしまうが、Megaモードでは保持したまま別のステージに挑戦できる。ただし、特定のアイテムはArcadeモードでも引継ぎ可能。拠点のショップで消費することで、体力やエネルギーの上限を引き上げたりなど、キャラクターの基本性能をアップさせられる。何度も挑戦することで少しずつ強くなり、プレイスキルも磨かれ、さらに先へと進めるようになるわけだ。
本作には、ステージエディタも収録されている。ステージの環境やサイズなどの初期設定をおこなったのち、グリッドに敵や足場などのアセットを自由に配置していくことで、オリジナルのステージを作成可能。開発者が使用しているものと同じツールだそうで、キャンペーン全体を構築することもできるという。作成したステージはほかのプレイヤーと共有でき、アップロードされたステージを検索する専用ブラウザも用意されている。そうしたオリジナルステージを試すだけでも十分に楽しめそうだ。
『30XX』は、PC(Steam)にて早期アクセス配信中。正式リリースまでは1年程度を想定しており、開発を進める中で新たなステージの環境やアイテム、オンラインランキング要素などを追加する計画となっている。ちなみに、現時点ではネットコードにバグがあるとのことで、オンライン協力プレイに問題がある場合は、代わりにSteamのRemote Play Together機能を利用してほしいとのことだ。なお本作の日本語ローカライズについては、不自然な翻訳や実装抜けが散見される。こちらもいずれ改善されることを望みたい。