任天堂は本日2月18日、「Nintendo Direct 2.18」にて『スプラトゥーン3』を正式発表した。Nintendo Directではティザーとなるトレイラーが公開されていたが、公式Twitterアカウントでは同作についての最新情報が、いくつか明かされている。
トレイラーでは、ハイカラスクエアとはまた異なる荒野が映し出されており、同作の舞台はバンカラ地方になるという。その中心となるのがバンガラ街。古くからの人口密集地で、さまざまな時代の建造物がひしめきあう「混沌の街」だそうだ。焼けつくような日差しと厳しい自然環境の影響で、バンカラ文化と呼ばれる独自の文化が形成されているという。
なおナワバリバトルの基本ルールには変化はないとのこと。4vs4の2チームに分かれて、地面を塗った面積で勝敗を決めるわけだ。ただし舞台は市街地だけではなく大自然にまで広げられている。また新たな要素として、イカロールやイカノボリといった要素も追加される。イカロールは、地面や壁から回転しながら飛び出す動き。イカノボリは、インクで塗られたカベを勢いよく登って飛び上がる動き。戦いがより立体的に、スピーディになりそうだ。
さらには、『スプラトゥーン3』のバトルはなんと「空中」からスタート。イカスポーンと呼ばれており、空中の携帯型スタート地点から飛び出し降下地点を選択して降り立つ。バトルロイヤルゲームなどに見られるスタート形式だ。場所を選んで降下するシステムは『スプラトゥーン』ではおなじみであるが、スタート段階から導入される。その背景には、リスポーンキル(リスキル)の存在がありそうだ。
同シリーズでは、ステージごとにスタート地点が決まっている。スタート地点は無敵エリアであったり、開始直後一定時間無敵であったりと、配慮はなされている。復活地点でプレイヤーが何もできず狩られまくるという、古典的なリスキルは存在しない。しかし、相手の復活地点をうろうろし、試合の勝利目的よりも相手の復活時にキルを狙うといった行為も使われており、そうした行動がざっくりとリスキルと呼ばれている。システムにのっとった戦略のひとつとする意見もあるものの、される側の不快感が強いということもあり、賛否両論の多い戦法。しかし『スプラトゥーン3』では、空中からスタートするということで、そうした論争に終止符が打たれるかもしれない。
またシャケの幼体であるコジャケを引き連れることができるようだ。コジャケといえば、『スプラトゥーン2』に好評を博したサーモンランモードにおける天敵。同モードが再び登場し、シャケとの関わりも変化するのだろうか。そのほか、新たに弓のようなブキが追加されることが示唆されたり、第二作目では見られなかったスーパーショットが復活されたりと、重要な要素が多く公開されている。シリーズの魅力を継承しつつ、課題改善に取り組まれているのだろう。『スプラトゥーン3』は、2022年に発売予定。