戦国死にゲーアクションRPG『仁王2』がSteamにて人気。多くのプレイヤーが遊ぶも、課題残す

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コーエーテクモゲームスは2月5日、『仁王2 Complete Edition』を発売した。既存のPS4だけでなく、PS5/PC(Steam)にも対応。そしてSteamではその人気が数字として現れている。


『仁王2』は、ダークファンタジーと戦国時代の史実を融合した「戦国 x 死にゲー」をコンセプトとするアクションRPG。1555年、徳川家康の天下統一が成される前の時代で、妖怪の力を宿す主人公と、不思議な力を持つ霊石を売り歩く商人の藤吉郎が出会い、「秀吉」を名乗る二人が戦国時代を仁王の如く駆け上がる物語が描かれる。前作『仁王』のシビアな難易度やハクスラ要素はそのままに、強力なカウンターや連続攻撃が可能となる「妖怪化」、敵の大技を阻止する「特技」などの新アクションを追加。多彩な武器やスキルを駆使しながら死線をくぐり抜けていく、前作の正当進化となる作品だ。

『仁王2 Complete Edition』は、ゲーム本編に加えて、有料ダウンロードコンテンツ第1弾「牛若戦記」、第2弾「平安京討魔伝」、第3弾「太初の侍秘史」の3本を収録。新武器種の仕込棍手甲に加え、平安時代に舞台を移した新シナリオ、キャラクター、守護霊、難易度や希少度の拡張、そして新たなエンドコンテンツなどが追加されている。価格もぐっと引き下げられオールインワンバージョンとして発売されているわけだ。


『仁王2 Complete Edition』は、Steamでも早速多くのプレイヤーが遊んでいる。この週末にはピーク時の同時接続ユーザー数が4万1000ほど。同ジャンルの作品の同時接続ユーザー数としては、まだ『ダークソウルIII』などのピーク時には及んでいないものの、『ダークソウル リマスタード』超えを果たしており、前作『仁王 Complete Edition』の4倍以上の数値である。

Image Credit : SteamDB


これまでPS4のみを対象に販売されていた『仁王2』であるが、Complete Editionの発売にあたり、コーエーテクモゲームスはPC版にも力を入れているようだ。PC版はビジュアル面が強化されているほか、4K解像度と120fpsに対応。144Hzモニターやウルトラワイドモニターにも対応し、キーボード・マウス操作のカスタマイズも可能。発売後のアップデートでは、DLSS (Deep Learning Super Sampling )への対応も予定されている。PC Featuresと題したトレイラーも投稿されており、PC向けの最適化にも気合いが入っていることがわかる。こうした販促がセールスにも現れているのだろう。

一方で、すべてが順風満帆ではないようだ。パフォーマンス落ちなども報告されており、一定環境下でフレーム落ちや画面サイズに関する問題、クラッシュが発生中だという。ゲーム内の入力表示はゲームパッド向けのみということで、キーボード・マウス操作プレイヤーからの不評も寄せられている(GamesRader+)。シビアな入力が求められる高難度アクションゲームということで、パフォーマンスや入力の課題はゲームプレイ面に少なくない影響を及ぼす。ゲーム内容については安定した評価を得ているだけに、早急な対応が望まれるところだろう。

『仁王2 Complete Edition』はPS4/PS5/PC(Steam)にて発売中。

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