Activision Blizzardは2020年度第4四半期の決算および同年度通期の業績を発表。あわせて実施されたカンファレンスコールにて、『ディアブロ IV』と『オーバーウォッチ 2』を2021年発売する予定がないことを明らかにした。CFOであるDennis Durkin氏が、Activision Blizzardの今年および来年の展開について語っている。
Durkin氏によると、来たる2021年度は勢いのある『World of Warcraft』や他の取り組みによって収益増が見込めるとのこと。毎年恒例の『Call of Duty』新作が2021年第4四半期に発売されるほか、どのフランチャイズに関連したものかは不明ながら、いくつ かの未発表のリマスター作品が、2021年中に発売されることも示唆されている。
一方で、期待が寄せられている『ディアブロ IV』と『オーバーウォッチ 2』は2021年にはローンチしないとのこと。モバイル向けの『ディアブロ イモータル』については、開発は順調であり今年の後半に出る予定としつつ、現在のところは同作による業績の貢献は見込んでいないとしている。(組織再編により)Activision Blizzard のパイプラインはかつてなく強固であるともコメントし、2021年と2022年においては野心的なコンテンツを提供する予定だとDurkin氏は語っている。
『ディアブロ IV』と『オーバーウォッチ 2』は、Blizzard作品として大きな期待を集めているが、2021年には発売されない見込みであることが明かされた。『ディアブロ IV』については、公式サイトより定期的な情報が発信されており、2020年12月にも「アイテムのコンセプト」について説明がなされている。こちらは日本語でも読むことが可能。一方で『オーバーウォッチ 2』については、2019年11月に発表されて以来、目立った情報公開がなされていない。
『ディアブロ IV』は完全新作。一方で『オーバーウォッチ 2』は将来的に『オーバーウォッチ』とクライアントが統合される予定であるなど、前作とのつながりも強い。それぞれのスケジュールで露出およびリリースされていくのだろう。リマスター展開については、昨年1月に発売された『Warcraft III: Reforged』が不具合を多く含んだままリリースされた関係で、スタートダッシュに失敗したという苦い過去もあり。リマスター作品展開についても、慎重に進められていきそうだ。