『Apex Legends』開発者、任天堂とのコラボスキンを“妄想”する。あつまれレジェンドの森


Apex Legends』開発者による“妄想話”が楽しげだ。Electronic Artsは2月3日、Nintendo Switch版の本作が3月10日より配信となることを発表(関連記事)。『Apex Legends: Champion Edition』パッケージ版も発売日が3月18日に決まり、Nintendo Switch版プレイヤー向けバトルパスレベル付与などが告知された。待望の移植だけあって、コミュニティは大盛り上がり。そのお祭り気分はファンだけでなく、開発者にも共有されているようだ。プロデューサーのJosh Medina氏は、『Apex Legends』公式アカウントの発表ツイートを引用。突拍子もない一言をつぶやいて注目を集めている。いわく、「たぬきちのジブラルタルスキン、いつ?」 
 

 
整理して考えよう。たぬきちの、ジブラルタルスキン。説明ご無用かと思うが、たぬきちは任天堂の看板作品のひとつ『どうぶつの森』シリーズにおけるキャラクター。抜け目ないながらも親切な起業家のタヌキであり、プレイヤーのむらびとを導くガイド役(兼債権者)である。デフォルメながらもしっかり中年の貫禄を漂わせる丸いお腹と、ヘーゼルカラーの毛並みが特徴だ。かたやジブラルタルは、装甲要塞の名にふさわしい恰幅のよさがアイコン。マオリ系のルーツを感じさせる健康的な褐色肌も印象的である。両者を結び合わせることに決して無理はない。しかし、必要もない。 

要するにMedina氏は『Apex Legends』のNintendo Switch進出を機に、本作と任天堂キャラクターのコラボレーションを冗談めかして提案しているのである。ジブラルタルといえば堅牢な鎧甲冑めいたファッションが基本スキンだが、クリスマスの折には全身フワモコの白くま着ぐるみで登場。「癒やし枠のジブ」として新たな一面を披露した。ともすれば、前かけやアロハシャツをまとったモフいジブラルタルのスキンもやぶさかではないだろう。もっともMedina氏の意図が「たぬきち風ジブラルタル」なのか「たぬきちがジブラルタル」なのかは不明。爆撃要請するたぬきちが想定されていた可能性もある。 

ちなみに本件にはプロフットボール選手のKieren Duncan氏も反応。他にもコラボ案を出しており、さながら大喜利状態に。脚力を活かした「ヨッシーオクタン」、考えるだにキュートな「ゼルダワットソン」、かろうじて“ドクター”で繋がりそうな「マリオコースティック」など楽しげなアイデアが飛び出した。 
 

 
作りこまれた世界観だけに、なかなか他作品とのコラボレーションのイメージが 難しい『Apex Legends』。ただし振り返ってみればSteam進出にともなってValve作品とコラボしたガンチャームを配布したり、Respawn Entertainment開発の『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』繋がりでBD-1にインスパイアされた「BP-1 パスファインダー用スキン」がプレゼントされたりと、クロスオーバーには意外と寛容な一面もある。せっかくの新コンソール進出ということで、愉快なコラボレーションを夢見てみるのも悪くはないだろう。何より、開発チームからこうしたアイデアがポロリと出てくること自体、お祭り気分の盛り上がりをうかがわせる事態ではないだろうか。ちなみに『あつまれ どうぶつの森』では、自作のデザインを衣装にできる「マイデザイン」で『Apex Legends』風衣装を作る遊びも盛ん。興味があれば、眺めてみるだけでも楽しいだろう。 
 

 

 
『Apex Legends』Nintendo Switch版は3月10日より配信予定だ。