捕鯨ゲーム『エセックス:ホエールハンター』発表。名作文学「白鯨」から影響を受け、緊迫のクジラハントを一人称視点で描く


パブリッシャーUltimate Gamesは2月3日、『Essex: The Whale Hunter(エセックス:ホエールハンター)』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch。2023年の発売を予定している。ゲームは日本語字幕/UIに対応するようだ。


『エセックス』は捕鯨をテーマとしたゲームだ。販売元は本作を「捕鯨シミュレーター」と紹介している。舞台となるのは19世紀。1819年に、ジョージ・ポラード・Jrが大型船エセックス号に乗り込むところから物語が始まる。しかし、最終的に船はマッコウウジラと衝突し沈没する。文学に造形の深い人ならここまでの設定からわかるとおり、ハーマン・メルヴィルによる小説「白鯨」から影響を受けたゲームであるという。

ただし本作では巨大で真っ白なマッコウクジラのモビーディックだけでなく、さまざまなクジラを倒すようだ。ゲームプレイ中に乗り込む船も、エセックス号とは限らない。「白鯨」の設定などを題材にしつつ、ゲームプレイや物語そのものは本作の独自のものが描かれるのだろう。


プレイヤーとなるのは船長である。クルーを集めて船を選び、航海に出る。方角を確かめながら操舵していこう。クジラを見つければ戦闘開始。銛などを用いて、数トンもの重量を誇るクジラに攻撃を与えていく。クジラを狩ることそのものがゴールではない。クジラを倒し散らばった素材を集めていく。剥ぎ取りもまた重要な作業。鯨肉から鯨油まで、とれるものは幅広い。

交易ルートを開拓しつつ、正規に取引したりブラックマーケットを探したりしながら、現金化するのだ。困難はクジラだけではない。海上で船が損傷していくことも示唆されている。映像では孤島に流され、そこから脱出するといったシーンも映し出されている。捕鯨だけでなく航海や冒険も楽しめるゲームになりそうだ。


開発を手がけるのは、ポーランドのゲームスタジオ3T Games。密輸シム『Smuggler Simulator』などを開発している会社だ。Ultimate GamesはPlay Way系列の会社であり、いわゆるシミュレーターゲームの開発を得意とするデベロッパーとパブリッシャーのタッグだ。捕鯨をテーマとしたゲームはなかなか珍しい。アメリカ文学を代表する小説「白鯨」から影響を受けているということで、注目度は高くなりそうだ。

『エセックス:ホエールハンター』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 向けに、2023年発売予定だ。