鳩になるゲーム『Pigeon Simulator』製品化に向け正式始動、2021年配信へ。人間から食べ物をくすね、フンをして、街を大混乱に陥れる

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パブリッシャーのtinyBuildは2月3日、鳩シミュレーションゲーム『Pigeon Simulator』を発表した。対応プラットフォームはPCで、2021年内配信予定。

本作はもともと、手術シム『Surgeon Simulator』などで知られるBossa Studiosが、次回作候補のプロトタイプとして2019年に公開していた作品だ。今回tinyBuildとタッグを組み、『Guts and Glory』を手がけたHakJak Studiosが開発を担当するかたちで、正式に製品化することとなった。
 

 
『Pigeon Simulator』は、鳩になるシミュレーションゲーム。自動生成される街を舞台に、プレイヤーは鳩の群れの中でも“選ばれし鳩”として生きる。ポイ捨てされた食べ物や飲み物を餌にしたり、あるいは人間から強引に食べ物を奪って成長するのだ。ただし、油断していると怒った人間から反撃を食らうことだろう。エスカレートすると、警官や軍隊にまで追い回される羽目になる。街には鳩退治業者もいる模様で、鳩は嫌われ者のようだ。

鳩といえば白いフンだが、本作においては強力な武器となる。空から投下して人間を蹴散らしたり、追跡してくる軍用ヘリに向かって撃ったり。また、主人公の鳩は強力な顎の持ち主であり、人間やオブジェクトを軽々とくわえて運ぶことが可能。成長して巨大化すれば、車だって持ち上げることができる。物理エンジンを利用したサンドボックスゲームとして、やりたい放題できるわけだ。
 

 
また、トレイラーでは鳩が火を吹く様子も見られる。先述したプロトタイプ版では、拾い食いした食べ物の組み合わせによって、腹の中で化学反応が起こり火を吹くことができたため、同様の要素が残されているのかもしれない。そうして街を大混乱に陥らせることは、本作の楽しみ方のひとつになる。

主人公の鳩は群れを率いる存在であり、鳩の楽園を作ることが目的になるという。そのために、文明の利器を使い街を支配するもよし、人間と平和に共生することを試みてもよし。どのようにプレイするかはプレイヤーの自由だ。群れを引き連れて別の街に引っ越し、新たな生活を始めることもできる。

死ぬとDNAが子孫に受け継がれることも特徴で、これを繰り返すことで鳩は強くなっていくとのこと。トレイラーでは、もはや鳩ではないムキムキの鳥人が登場している。ほかにも、帽子やアクセサリなどのカスタマイズ要素も垣間見られ、プロトタイプ版からかなりスケールアップしている印象だ。
 

 
本作は、まずは早期アクセスとして1年間配信し、コミュニティからのアイデアを取り入れながらさらに開発を進める計画となっている。鳩のアクションや破壊表現を含む物理シミュレーションなどのコア要素については早期アクセス配信の段階から提供され、現時点では、「AIストーリーテラー」による物語要素や新たなロケーション、NPCへのAIの導入などを予定している。NPCのAIについては、プレイヤーの行動を元に、主人公の鳩やNPC同士の関係性を作り出すものになるそうだ。

『Pigeon Simulator』は、PC(Steam)向けに2021年内に早期アクセス配信予定。正式リリースは約1年後を計画している。

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