承認欲求強めなネットアイドル育成ADV『ニーディガールオーバードーズ』発売延期。あともう少しの時間がいる
インディーパブリッシャーWhy so serious?は2月3日、『NEEDY GIRL OVERDOSE(ニーディガールオーバードーズ)』の発売を延期すると発表した。当初は「2021年の寒いうち」の配信を予定していたが、「2021年春の終わり」に変更するという。1シーズン近く延期されるかたちだ。作っているうちに面白いアイデアが出たり、もっとあめちゃんをかわいくしたりした結果、当初の予定に間に合わなくなったという。
『ニーディガールオーバードーズ』は、配信者育成アドベンチャーゲームだ。メインキャラクターは、向精神薬と“ピ”が好きだという少女あめちゃん。プレイヤーは、恋人を意味する「ピ」やプロデューサーの「P」などいろいろなものが合わさったような概念“ピ”として、彼女と関わっていく。あめちゃんはさまざまな側面をもっており、インターネット上では「超絶最かわてんしちゃん」として顔出し配信をおこなっている。しかし超絶最かわてんしちゃんは、配信を始めてもコメントはまばらで、フォロワー数も少ないマイナー配信者。そこでプレイヤーは、人気配信者の卵として彼女を育てていくのだ。
プレイヤーはピとして、PCを介して彼女に干渉。デートをしたりデートを“させたり”、SNSアプリでチャットをしたりなど、さまざまな手段で彼女の成長を助け、もしくはメンタルに影響を及ぼす。主人公の行動によって彼女のメンタルやピに対する好意、フォロワー数などのパラメーターが変動し、スーパーチャットの飛び交う人気配信者にすることもできるそうだ。メンタルが健全になりすぎると、彼女が承認欲求を失いゲームが終わってしまう恐れがあるほか、あめちゃんが病んだり、ピに危害を加えたり、違う世界に飛んでいったりといったマルチエンディングが用意されているという。あめちゃんはSNSにて表/裏アカウントを持っており、行動後にツイートを見ることがひとつの醍醐味になるそうだ。
本作の開発は、フリーライターでバーチャルYouTuberとしても活動するにゃるら氏が企画/シナリオに関わっている。にゃるら氏はTwitter2などを提唱するインフルエンサー。かねてから承認欲求や美少女ゲームに強い関心を示しており、昨年11月には自著本として「承認欲求女子図鑑 ~SNSで出会ったヤバい女子たち~」を発売している。公開されているPVでは、チャットアプリにてあめちゃんが猛烈にメッセージを送ってくるといった演出が確認でき、にゃるら氏のそうした研究が生かされたゲームになっているようだ。
『ニーディガールオーバードーズ』は、2021年春の終わりにPC(Steam)向けに配信予定だ。