Respawn Entertainmentは2月2日、『Apex Legends』の新たなパッチノートを公開。シーズン8「メイヘム」開幕時におけるアップデート内容の詳細が明かされた。シーズン8では新レジェンドとしてヒューズが登場し、キングスキャニオンが改変。新たな武器も登場する。また、各種レジェンド・武器に向けたバランス調整や、プレイ環境の改善もおこなわれる。
シーズン8「メイヘム」では、新レジェンド枠にヒューズが参戦。彼は惑星サルボからやってきたワイルドな傭兵だ。パッシブにはグレネード特化の能力を所持。インベントリの各スロットに保有できる投てき物の数が1つ増加し、また投てき物を遠くへ素早く放つことができる。また戦術アビリティでは、空中炸裂式のクラスター爆弾を発射可能。これは敵にのみならず、他のレジェンドのアビリティ無効化(増幅バリケードの破壊など)にも活用できるという。そしてウルトではランチャーを放ち、あたり一帯を炎の壁で包むことが可能だ。
マップについて、シーズン8では大幅に改変されたキングスキャニオンが登場。これまでにも複数回にわたり改築されてきた同マップであるが、今回はマップ北部を中心に新たなエリアが追加される。特に砲台付近が改変されることとなり、墜落したガンシップ内で戦えるクラッシュサイトや、アンカバード・ボーンズと呼ばれる新たな脇道も出現。また、スラムレイクはスポッティドレイクへと名称を変え、展望台やキャンプ施設が建てられた湖畔地帯に刷新される。そのほか、投てき物で開く兵器庫の追加や、細かな調整もおこなわれる。
新武器については、レバーアクション式ライフル30-30リピーターが登場。弾薬にはヘビーマガジンを消費。高威力の銃弾を放つことができ、長距離から敵を仕留めることに長けているようだ。発射レートとリロード速度は遅い一方、射撃時にチャージすることで銃弾1発の威力を上げることが可能。チャージをマックスにした際には胴体57、頭には100のダメージを与えられる。G7スカウトをも上回る威力を持っており、その割に銃身はコンパクト。スナイパーの射程距離もカバー可能な、取り回しのいい高火力武器となりそうだ。
そして気になる各種レジェンド・武器に向けたバランス調整については、もちろんシーズン8でも実施。今回は8名のレジェンドおよび、4種の武器が調整対象となっている。まずはレジェンドについて。詳細は以下のとおりだ。
・レイス
―当たり判定を調整
・ランパート
―シーラの角度が120°から180°に増加
―構築フェーズの壁のHPが1から45に上昇(変更後もスナイパー弾は貫通)
・ホライゾン
―グラビティリフトの効果クールダウンが21秒から25秒に増加(グラビティリフトが消えた際に、15秒のクールダウンタイマーが作動)
・オクタン
―ジャンプパッド使用時の挙動を変更
・クリプト
―味方ドローンにアークスターを貼り付ける能力を削除。
・ローバ
―未開封のケアパッケージ内のアイテムが「アイフォークオリティ」で見えるようになり、ブラックマーケットからアクセス可能に
・コースティック
―コースティックのチームが排除され次第、すべてのガスが消散するように
・ミラージュ
―ミラージュのデコイから足音が発生するように
なかでも変更点として目立っているのは、やはりレイスの当たり判定の調整だろう。忍者走りが廃止されるなど、その身体の小ささ(と圧倒的な勝率の高さ)から幾度も調整されてきた彼女。シーズン8では当たり判定が大きくなるようだ。主に胴体と脚の部分の判定がわずかに膨れるという。一方、モデル自体に変更はないとのこと。開発元曰く、レイスのアビリティやアニメーションは何度も調整したものの、依然として彼女の勝率は頂点に君臨し続けているという。今回の調整には、シーズン7におけるパスファインダーへの調整(グラップルの仕様変更)のように、行動を弱体化させずに能力を制御する狙いがあるようだ。
そのほかの注目点としては、一時サッカー界のビッグニュースとともに注目の的となったランパートの強化が挙げられる。アビリティやウルトの使い勝手の悪さから、芳しくない評価を下されがちであった彼女。今回はバリケードとミニガン、調整が望まれていた両方の能力に手が加えられるようだ。開発元によると、ランパートは各種パフォーマンス指標で下位に留まり続けているという。そのため、ペースの早い『Apex Legends』においても能力を十分に発揮できるよう、増幅バリケードをより素早く展開させられるように調整したようだ。
オクタンについては直接的な強化・弱体化ではなく、ジャンプパッドの仕様が変更されることとなる。ダブルジャンプの導入により、柔軟なジャンプ軌道を描きやすくなったジャンプパッド。その一方で、通常よりも高く飛ぶテクニック「スーパージャンプ」の使用が困難になっていた。そこで今回、該当のテクニックを発動しやすくするため、ジャンプパッドの仕様を変えたようだ。具体的には、立った状態からジャンプパッドを使うと、プレイヤーが高い弧を描いて(以前のスーパージャンプの速度と軌道で)飛べるように。一方、しゃがんだ状態で使用した場合はジャンプ高度が下がり、より遠くへ飛べるようになるとのこと。
続いては武器のバランス調整について。詳細は以下のとおり。
・ボルト
―ダメージが16から15に低下。
・オルタネーター
―ダメージが15から16に上昇。
・スピットファイア
―ダメージが18から19に上昇。
―リロード速度が2.8秒から3.2秒に増加。
―弾切れ時のリロード速度が3.33秒から3.8秒に増加。
・EVA-8
―連射速度が2.0から2.1に増加。
全体的に目立った調整は少ない中、スピットファイアのリロード速度が大きく増加している。ダメージは1上昇したものの、無駄撃ちにはこれまで以上に気を付けたい。武器に関しては以上の調整のほか、新たなホップアップ装備として金のマガジンが登場。装弾数は紫マガジンと同じく、金マガジンを装着した銃は武器切り替え時に自動でリロードが開始される。またシーズン8では、アンビルレシーバーが復活するようだ。セミオート時のダメージを上昇させる同ホップアップは、R301とフラットラインに装着可能。シーズン4以来の登場となる。一方、金のバレルスタビライザーおよび、ダブルタップトリガーは削除される。
ほかにもシーズン8開幕時には、プレイ環境の改善や各種バグの修正も実施。その一環として、アップデート後はHUDにダメージカウンターが追加される。これはかねてよりプレイヤーからの要望の多かった機能のひとつであり、このたびついに実装されるようだ。これにより、バッジ獲得やチャレンジ達成に向けた進捗をより把握しやすくなることだろう。また、弾薬のシグナルを送った際に残弾数が表示される仕様や、一部の特殊スキンに向けては、レジェンドのバックストーリーを絡めた解説文なども追加される。
以上のほか、新シーズンではバトルパスやランクマッチのシステムも刷新される。また、ワイルドな魅力を放つ新たなコスメアイテム群にも注目だ。そんな新要素たっぷりなシーズン8「メイヘム」は、日本時間の2月3日午前3時より開催予定となっている。