宇宙移民シム『Lilith Odyssey』2021年5月リリースへ。エイリアンの一家を率いて新天地を目指す奇妙でシビアな航海譚


インディースタジオChaystar Unlimitedは、宇宙移民シム『Lilith Odyssey』のSteam早期アクセス配信を2021年5月に開始する。1月28日時点ではベータ9.1をチーム内テスト中であることが明かされた。対応プラットフォームはPC(Steam)。『Lilith Odyssey』はエイリアンの家族を導いて移住を成功させるシミュレーションゲームだ。大きな戦争を経て荒廃した宇宙では、腐敗した政府が人命や資源を浪費している。プレイヤーが導く家族は危険を冒し、新天地「Lilith」を探しに旅立つのだ。
 

 
プレイヤーが導くエイリアンは、Mugalo銀河に3000年近く暮らしていたSpuと呼ばれる種族だ。単眼だったり、ゾウのような鼻が生えていたり、その姿はバリエーション豊か。ステータスは自動生成されるとのことで、「カリスマ」「スピード」といった個性をもった家族を導くことができるようだ。家族構成や職業など、異なる家庭事情を背負った乗組員たちがLilithを目指すことになる。若くて裕福な一家を選べばゲームはイージーモードになる一方、ハンデのある家庭をチョイスすればより多くのスコアを得ることができるという。

宇宙航海を成功させるには、戦略的に中継地点を設定しておくことが鍵となる。惑星や衛星などの天体に着陸したら、ドリルで燃料を採掘し、食べ物を育てて携帯食料の材料にしよう。異なるバイオームや大気、生態系をもった環境は1000以上のバリエーションがあるという。もちろん天体ごとにレベルや危険度、手に入る報酬も異なっている。星々の生き物をハントすれば資源が手に入ることも。強い動物を狩りとるほど多くのアイテムが入手できるが、「Jazgore」のように強力な生命体もいるため油断は禁物だ。

文明を築いている星に立ち寄ることもあり、都市やギャングタウン、襲撃者の隠れ家などを訪れる機会も存在。さまざまな星の原住民に対し、虐殺と略奪を繰り広げるか、平和的に外交を進めるかはプレイヤーの選択しだい。また航行が盛んな銀河では、美しいショッピングモールやビジネスが展開されている。船の修理や宇宙病の治療、軍需品の補給ができるほか、自らビジネス契約を結び投資のチャンスをつかむ機会もあるという。
 

 
宇宙船は家族の住まいでもあり、資源を運ぶホームベースでもある。燃料タンクや脱出ポッド、アンテナやソーラーセイルなど、設備投資で航路の安全性を高めよう。アップグレードできる要素にはさまざまなものがあり、農業設備や燃料装置を改良すれば上質な携帯食料と燃料が手に入る。宇宙船のモデルそのものを選ぶこともでき、貨物船や元警察船など個性もいろいろ。見た目だけでなく、それぞれが得意とする航行も異なるという。

ただし、豊かな船は常に宇宙の襲撃者に狙われる危険を抱えている。タレットやトラップ、毒ガスなどの防衛設備で身を守ることも必要だ。地上を探索する前には、ピストルやライフル機関銃、グレネードなどの作り方を学んで対策しよう。さらに外的な危険だけでなく、宇宙病や精神病といった内側の脅威にも対応が求められる。運動量やカフェイン摂取量など、家族の健康管理も大切に。必要とあらば宇宙病院に駆け込もう。

『Lilith Odyssey』の早期アクセス配信期間は1年程度を予定しているという。早期アクセス配信時点でのコンテンツとしては、すでに探索やアップグレード要素などのゲーム体験が完全に収録されているという。正式リリースの際は宇宙船や天体などのコンテンツが追加されるほか、ストーリーモードやクエストシステム、リアルタイムの宇宙戦、「ゴースト」を介して競争するちょっとしたマルチプレイ要素なども検討されているとのこと。
 

 
『Lilith Odyssey』は2021年5月よりPC向けに、Steamにて早期アクセス配信を予定している。