近接戦闘チーム対戦ACT『Bleeding Edge』開発終了。ゲームは引き続きプレイ可能
マイクロソフトは1月29日、PC/Xbox One向けに配信中の対戦アクションゲーム『Bleeding Edge』について、コンテンツを追加するアップデートの配信を終了すると発表した。本作自体は引き続きプレイ可能だが、事実上の開発終了となる。
『Bleeding Edge』は、『Heavenly Sword』や『DmC Devil May Cry』『Hellblade: Senua’s Sacrifice』などで知られる、マイクロソフト傘下のデベロッパーNinja Theoryが手がけた、4対4のチーム対戦アクションゲームだ。人体改造を施した個性的なファイターたちが、タンク・サポート・アサシン・ヘビーといったクラス別にプレイアブルキャラクターとして用意され、アビリティの追加・強化も可能。遠距離攻撃を得意とするキャラクターもいるが、近接戦闘を主体としたアリーナバトルゲームである。
本作は、PC(Steam/Microsoft Store)およびXbox One向けに2020年3月にローンチ。それ以来、新たなキャラクターやステージの追加、カスタマイズアイテムの拡充、またイベントの実施やバランス調整などがおこなわれてきた。しかし、昨年8月以降はメジャーアップデートはおこなわれず、結果的に発売から1年を待たずにして、正式にアップデート開発が終了となった。マイクロソフトは、開発元Ninja Theoryが『Senua’s Saga: Hellblade II』や『Project: Mara』『The Insight』といった新作の開発に集中するためであると説明している。
本作については、エイムスキルを必要としない近接戦闘でのチームバトルに焦点を当てており、そのヒーローシューターならぬ“ヒーロースラッシャー”としてのコア部分に関しては、プレイヤーやメディアからは楽しいと評価されていた。一方で、試合を通じてプレイヤーのモチベーションを維持させる仕掛けの少なさや、ゲームモードやプレイアブルキャラクターのバリエーションといった、コンテンツ面の物足りなさが影を落とし、レビュー集積サイトMetacriticでのスコアはPC版が62、Xbox One版が66と伸び悩む結果に。
そうした評価はプレイヤー数にも表れ、Steam版での同時接続プレイヤー数は、ローンチ直後でさえピーク時で約800人。その後減少が続き、直近では20人前後という状況だった(Steam Charts)。Microsoft Store版やXbox One版はサブスクリプションサービスXbox Game Passにて入手可能なため、そちらではもっと多くのプレイヤーが存在したと思われるが、こうしたプレイヤー数の減少も開発終了を決断させるきっかけとなった可能性はあるだろう。上述のレビューでは、一様にポテンシャルは高いと言及されていたが、活かしきれないままとなった。
なお冒頭で述べたように、アップデート開発は終了したが、本作は引き続きプレイ可能。『Bleeding Edge』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox One向けに配信中だ。