Respawn Entertainmentは1月28日、『Apex Legends』シーズン8におけるランク戦の大きな変更を発表している。全体的に、RP獲得のための線引きが緩くなり、よりランクを向上させやすくなるようだ。具体的な変更点は下記のとおり。
—RP獲得順位の引き下げ
従来は10位以上からRPを獲得できたが、13位からポイントを与えられるようになる(13〜11位は5ポイント、10〜9位は10ポイント)
—キル/アシストのカウント上限が5→6まで引き上げ
より多くのキル数・アシスト数でRPを獲得できるようになる。優秀なプレイヤーが早めに上位層に復帰し、トップティアで戦闘を走るための方法を提供するための調整。
—アシスト判定がノックダウン前の7.5秒間→10秒間に延長
—プレデターランクが上位750名のプレイヤーに増加
高ランクのレベル層を維持しつつ、プレデター帯でのマッチング時間を改善する。
—マッチメイキングの精密化
ダイヤモンドより下のランクのプレイヤーは、より同ランクのプレイヤーとマッチしやすくなる
今回の変更に際し、運営チームはふたつの意図を表明している。ひとつは、「ダイヤモンド以上のランクの健全化」だ。現在、ダイヤモンド〜Apexプレデターの高ランク帯は、プレイヤーの中でも上位層のために用意されており、その枠組みを変更する予定はないという。今回の変更は、高ランクのプレイヤーの中でもより近しいスキルのプレイヤー同士で競争してもらうことを目的しているとのこと。というのも前シーズンでは、ダイヤモンド以上のプレイヤー層は人数が少なすぎたため、公平なマッチを提供することが難しくなったのだという。したがって、今回の改変によりいっそうRPを稼ぎやすい機会を提供するのが目的とのことだ。
ふたつ目の目標は、ランクマッチのクオリティの向上だ。すなわち、全プレイヤーとまでは行かずとも、ほとんどのプレイヤーがランクマッチにおいて同じランクの別プレイヤーとマッチングできるようにするという。これによりマッチングの所要時間がやや長くなるおそれがあるものの、いっそう公平なマッチが期待できるとのこと。運営チームとしては実行するだけの価値がある施策であり、変更にともなう待ち時間については動静を見守っていくと表明している。
ユーザーからの反応はさまざまだ。公式からは「上位層の枠組みを変える意図はない」「高ランク帯を厚くすることでマッチングを改善する」との声明が伝えられているものの、一部のプレイヤーにとっては「マスターの価値が下がる」といった指摘も。限られた者しか入れない高ランク帯だからこそ、向上心がかき立てられる。そんなモチベーションでプレイしていた人々からすると、今回の調整にはやや複雑な思いがあるのかもしれない。
なおRespawn Entertainmentはシーズン7におけるランクマッチの結果も発表。2021年1月21日の時点で、各ランクにおけるプレイヤー数の分布は下記のとおり(5時間以上キープされたランクのみカウント)。カッコ内はシーズン6における分布となっている。
6.35% ブロンズ (17.76%)
23.86% シルバー (26.23%)
32.09% ゴールド (36.25%)
23.13% プラチナ (17.75%)
4.37% ダイヤモンド (1.89%)
0.20% マスター&Apexプレデター (0.12%)
こうして見ると、プラチナ以上の中〜上級ランクの人口が全体的に大きくなっていることがわかる。そもそもシーズン7ではシーズン6よりプレイヤー数が多く、総プレイ時間も長くなったという。したがってプレイヤーが高ランクに偏ったというよりは、すべてのレベル帯にまんべんなく広がったため、上級層が増えたように見えるとのことだ。
シーズン8ランクマッチのスプリット1は日本時間で3月24日まで、新生キングスキャニオンにて開催される。スプリット2はオリンパスにマップを移すとのこと。またシーズン8からランク報酬として、出撃時に使える「ダイヤモンド軌道」が復活するという。新たなルールにおけるランクマッチで、上位を狙ってみるのもいいだろう。