サバイバルADV『Ashwalkers』2021年春リリースへ。『Cendres』より改題、ポストアポカリプス世界で道徳を揺さぶるジレンマの旅

 

インディーパブリッシャーDear Villagersは1月27日、昨年より開発してきたサバイバルアドベンチャー『Cendres: A Survival Journey』を新たに『Ashwalkers』として改題することを発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、リリース時期は2021年春を予定している。
 

 
『Ashwalkers』は、ポストアポカリプスの世界で4人の生存者の命運を選ぶアドベンチャーゲームだ。舞台は最初に地質災害が起こってから200年後の、荒廃した地球。悪天候、灰の嵐、灰色のブリザード、酸性雨といった過酷な環境に見舞われた死の世界が広がっている。厳しい状況にて、プレイヤーが導くこととなるのは4名の生き残りだ。グループの勇敢な隊長Petra、割り切った性格の戦士Sinh、若く楽観的な学者Kali、警戒心の強い偵察係Nadirと、異なる個性のメンバーを取りまとめる必要がある。

サバイバルの旅路は、プレイヤーに提示されるいくつもの選択肢で枝分かれしてゆく。手に入る物資は限られているため、食料や医療品を配分する際もメンバーのうち誰を切り捨てるのか決断しなくてはならない。また、運良く他の生存者と出会った場合も、状況によっては相手の命を脅かす必要が出てくるだろう。本作における分岐は、いずれも人間の道徳観を揺るがすシビアなものばかり。選び取ったルートにより、4人の関係も揺れ動き、狂気・絶望・飢餓といった極限状態に襲われる。クリアまでの時間は「うまくいった場合」、約2時間。ただしエンディングは全34種類にもおよぶといい、すべての結末を見届けようとすればかなりのボリュームになりそうだ。
 

 
本作の開発を手がけるデベロッパーNameless XIIIは、フランスを拠点とするDONTNOD Entertainmentの共同設立者Herve Bonin氏が立ち上げた新スタジオ。同氏は、『ライフ イズ ストレンジ』の共同クリエイターとしても知られており、『Ashwalkers』の制作にあたっては古きよきアドベンチャーブックを意識したという。同氏が得意とする深みのあるストーリーテリングを本作にも期待したいところだ。なお、2月3日より開催されるSteam Spring Festivalに合わせて『Ashwalkers』のデモバージョンも公開予定。一足先に、法も正義もない厳しい世界に触れることができるようだ。

『Ashwalkers』はPC向けに、Steamにて2021年春リリースを予定している。


生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。