任天堂は本日1月28日、『あつまれ どうぶつの森』の無料アップデートVer1.7.0の配信を開始した。アップデートでは季節イベント「カーニバル」やさまざまなアイテムの追加、ならびに不具合の修正がなされている。そんな中、不具合の修正として新たに入手可能になったDIYレシピに関心が寄せられているようだ。それは「マーメイドなさく」のDIYレシピである。
任天堂は今回の更新内容を公式ページに掲載。その中で「ラコスケからマーメイドなさくのレシピが入手できない不具合を修正しました」と、マーメイドなさくが入手できなかった“不具合”を修正したことを明らかにしている。このマーメイドなさくは、アップデート前に一部のユーザーの間で物議を醸していたアイテムだ。その理由は任天堂が明かしているとおり、ゲーム内には“データとして”実装されていたものの、実際には入手できなかったアイテムだからだ。
本アイテムがゲーム内に実装されたタイミングは、昨年7月3日に実施された夏の大型アップデートだ。このアップデートでは海水浴を解禁。マリンスーツが導入され、島周辺の海を泳げるようになった。海水浴が可能になったことでさまざまな海の幸が採れるように。加えて、海の幸のひとつであるホタテを欲する赤色のラッコ「ラコスケ」が新たに登場した。
このラコスケに採れたてのホタテを渡してあげると、真珠もしくはマーメイドシリーズのDIYレシピに交換してくれる。そう、その名称から分かるように、「マーメイドなさく」はマーメイドシリーズの一部なのだ。本来であれば、このタイミングで入手可能になるべきアイテムだったのだろう。
半年以上、ゲーム内に潜んでいた「マーメイドなさく」。本来であればユーザーが知る機会はないのだが、一部ユーザーのデータ解析によりアイテムの存在が判明。海外を中心として情報が広まった。またデータ改造によってアイテムをアンロックするユーザーも現れたことから、非正規な改造品、もしくは幻のアイテムとして認識されつつあった。
その後は国内でもアイテムの存在が広まることになる。情報が公になった契機は、任天堂公式ページでも紹介されたKADOKAWAが出版するガイドブック「あつまれ どうぶつの森 島ましましガイドブック」の発売である。
昨年12月19日に発売された「島ましましガイドブック」には、島作りの基本から応用まで、素敵な島を作りたいユーザーが楽しめる内容が掲載されている。ガイドブックには島のロケーション八十八景として、「川べりのオープンカフェ」や「山奥に暮らすナチュラルハウス」といったように、さまざまなテーマに応じた島づくりが画像付きで紹介されている。使用しているキーアイテムも丁寧に解説されているのが特徴だ。しかしながら、掲載されているテーマのひとつが注目を集めることになった。テーマ「暗くなるまで遊んだ児童公園」を構成している家具にマーメイドなさくが使用されていたのだ。
該当テーマの紹介ページに添えられた画像に、本来入手できないはずの家具が映っていたことから、少なからず購入者から問い合わせがあった様子。ユーザーからの問い合わせに対してKADOKAWA側は、掲載画像に一部誤りがあったとし、本来入手できないアイテムを掲載していたことを謝罪。マーメイドなさくについては不正に入手したものではないと声明を出していたようだ。その後、今年1月5日には公式ホームページでも改めて謝罪。第二版では訂正し、差し替えたとしている 。結果として掲載は誤りであったものの、国内でも同アイテムが入手不可であることを疑問に思うユーザーが増えつつあったわけだ。
【UPDATE 2021/1/28 19:15】
記事初版にて挿入していたユーザーツイートを画像に差し替え
このような事の一端を任天堂側が認知していたかは定かではないが、今回の不具合修正によって正式にマーメイドなさくが入手できる運びとなった。マーメイドなさくは他のマーメイドシリーズ家具と同様にラコスケから入手できる。柵は全体がピンクがかった淡い色合いが特徴的。海岸沿いを彩るキュートなアイテムとして人気を集めそうだ。アップデートの追加要素を楽しみつつ、ホタテ集めにも精を出してほしい。
『あつまれ どうぶつの森』の無料アップデートVer1.7.0は本日より配信中だ。