デベロッパーのGhost Ship Gamesは1月27日、PCおよび海外Xbox One向けに配信中の協力プレイFPS『Deep Rock Galactic』について、売り上げ200万本を突破したと発表した。本作は2018年2月に早期アクセス配信を開始。それから約2年で大台の100万本を突破し、さらに1年で倍増させた格好だ。
『Deep Rock Galactic』は、最大4人でのオンライン協力プレイに対応するFPSゲーム。プレイヤーは採鉱会社に務めるドワーフ社員となり、プレイするたびにランダム生成される、危険な惑星の洞窟での採掘作業に従事する。本作は地底のモンスターと戦うFPSであると同時に、洞窟を掘り進める採掘ゲームでもあり、あらゆるゲーム内環境は破壊可能。能力の異なる4種類のクラスからプレイヤーキャラクターを選択し、仲間と協力しながら、資源を求めて探索を進める。
本作は、メディア・ユーザー双方から高評価を獲得。Steamのユーザーレビューでは「圧倒的に好評」となっている。今回の発表に合わせて本作の各種データも公開されており、それによると早期アクセスを開始した2018年には約50万本を売り上げ、2019年には約40万本を販売。そして正式リリースを迎えた2020年には、一気に約120万本を売り上げたという。
本作について開発元Ghost Ship Gamesは、早期アクセスを開始する前には、最終的に20万本に届くくらいは売れるだろうと予測していたそうだ。それだけ売れればスタジオを維持でき、次なる作品も開発できる。しかし蓋を開ければ、同スタジオの予想をはるかに超える成功が待っていた。
売り上げだけを見ると、本作は1年目から十分に成功していたといえるが、当時のSteam版の同時接続プレイヤー数のピークは2000人前後だった。決して少ないわけではないが、特別賑わっていたというほどでもない。しかし、それから同時接続プレイヤー数はじわじわと上昇し、今では1万人以上で推移(Steam Charts)。また、1日のアクティブユーザー数は4万6300人、月間では31万人を記録しており、こちらも初期の頃から大幅に増加している。
こうした成功の背景には、コミュニティに対して開発状況を可能な限りオープンにして、ユーザーからのフィードバックを上手く活かしてきたことがあるかもしれない。以前Ghost Ship Gamesは弊誌の取材に対し、フィードバックだけでなくガイド作成や多数の言語へのローカライズ、さらにはファンアートやミーム投稿なども含め、コミュニティのサポートによって本作の現在の姿があると語っていた(関連記事)。
2020年になって売り上げが大きく飛躍したのは、もちろん正式リリースを迎えたことが大きな原因だろう。これは同時接続プレイヤー数にも表れている。また、コロナ禍においてマルチプレイゲームを多くプレイするようになったという人が6割に上るという調査もあり(Statista)、本作のようなオンライン協力プレイゲームが求められる流れとなった側面もあるかもしれない。
『Deep Rock Galactic』は、PC(Steam)向けに配信中。2月4日にはアップデート33「NEW FRONTIERS」が配信予定となっており、AZURE WEALD・HOLLOW BOUGHと呼ばれる2種類の環境や、新たなモンスターなどが追加される。