緊迫の地底探索ホラー『Hidden Deep』正式発表。光の届かない地底では、なにもかもがわからない


パブリッシャーDaedalic Entertainmentは、『Hidden Deep』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2021年リリース予定。本作はポーランドのインディースタジオCogwheel Softwareが開発する作品。プログラマーのLukasz Kaluski氏が中心となり、3年以上開発されてきた。ドイツのパブリッシャーDaedalic Entertainmentとタッグを組んだことで、今回正式発表された運びとなる。Steamストアページでは日本語字幕/UI対応の表記が確認できる。


『Hidden Deep』は、横スクロール画面で展開されるアクションホラーゲームだ。舞台となるのは地底。詳細に言えば、海底からさらに1.6キロ下の地底である。研究者グループは、未知の生物や怪しげな異変を検知。この現象について調べるべく、チームにて遠征に出発した。しかし681日経過したのち、彼らとの通信が途絶えてしまう。そこで主人公は調査チーム第2陣のリーダーとして地底に向かい、研究者たちに何が起こったのかを調べるのだ。

本作では、最大4人までのチームメンバーを、直接操作もしくは命令を出して地底を探索する。うまく連携しながらミッションを達成していくわけだ。しかし、地底では何もかもが未知数。広大で入り組んだ洞窟にて、マッピングしながら安全確認しつつ、先へと進む。どうやら機械や施設といった文明の遺産が存在しているようだが、何のために作られた場所なのかもわからない。そしてこの地底には“何か”が棲んでいる。なにもかもがわからない場所にて、疑心暗鬼になりながら生き残るのだ。


ゲームとしては探索要素の強い作品になるようだ。地底は迷宮のように入り組んでおり、メトロイドヴァニアゲームのような一面もあり。グラップリングフックやスキャナー、ドローンや重機といった文明の利器を使って先に進んでいこう。道具を使えば、テラフォーミングのようなこともできるようだ。洞窟で見かける謎の施設については、先に進むためだけでなく、プレイヤーの脅威となる罠として機能することも。さらに宇宙生命体のような化け物もうごめいており、彼らを撃退したり接触を避けたりしなければならない。

自然の危険、謎の生命体の数々、そして人間。とにかく謎が多い地底にて、さまざまな脅威から逃れる必要がある。トレイラーでは、倒れている人を心肺蘇生しようとするも、実はその相手は謎の生物に寄生されており、腕を捕食されるという衝撃的なシーンも確認できる。いつの間にか仲間が寄生されるといったこともあるのだろう。実在的な脅威だけでなく、謎の場所に身を置くという状況による精神的な落ち着かなさも恐怖のエッセンスとして加えられている印象だ。


コンテンツとしては、物語と共にステージをクリアしていくストーリーモードと、ランダム生成されたステージを進んでいくサバイバルモードが用意される。計画段階ではあるが、CO-OPモードの実装も検討されているそうだ。ストーリーについては、現時点で50以上のステージが作られており、クリアには20時間以上かかるとしている。影響を受けている作品には「エイリアン」や「遊星からの物体X」そして『Half-Life』などをあげている。

4人チームをどのように運用していくのか、1人操作している時ほか3人は何をしているのか。彼らをどうマネジメントするのか。システムの根幹はまだ明かされていないものの、独特の設定やテーマにより2Dながら緊迫のホラー体験が楽しめそうだ。

『Hidden Deep』は2021年にPC(Steam)にてリリース予定。日本語にも対応するとのこと。将来的には、他OSやコンソール版の販売も計画されているようだ。なおSteamストアページではグロテスクな表現を用いたアニメーションが表示されるので、閲覧する際には注意。