Nintendo Switch『スーパーマリオ 3Dワールド』はやはりゲームスピードが高速化、公式も言及。ネコマリオ時が特に速い
任天堂が2月12日にNintendo Switch向けに発売する『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』。同作はWii Uにて発売された『スーパーマリオ 3Dワールド』と、完全新作『フューリーワールド』をセットした作品だ。巨大なひとつの島を舞台とした事実上の新作である『フューリーワールド』に注目が集まっているが、移植を果たす『スーパーマリオ 3Dワールド』についてもテコ入れされているようだ。
Nintendo Switchでプレイ可能になる『スーパーマリオ 3Dワールド』の追加コンテンツとしては、スナップショットモードがあげられる。いろんな角度からマリオたちを撮影し、エフェクトをかけることやスタンプを使ったデコレーションが可能。『進め!キノピオ隊長』のベースとなったキノピオ隊長のミニゲームについて、最大4人が協力しプレイできるようになったことも、大きなポイントだろう。
そのほか、発表時より指摘されているトピックがあった。それは『スーパーマリオ 3Dワールド』のゲームスピードが上がっているのではないかという意見だ。昨年9月の映像公開時に動画系メディアGameXplainは、Wii U版とNintendo Switch版とではスピードが違うと指摘。映像にて検証してみせた。具体的には、体感として20%~30%速くなっているともコメントしていた(関連記事)。
それから4か月が経過し、この指摘について間接的に任天堂も認めるかたちとなった。というのも、英国任天堂公式の『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』のページでは、ゲームスピードの変化について言及されている。同サイトによると、冒険に刺激をもたらすべく、ゲームプレイにおいて新たな改善が施されているとのこと。具体的には、すべてのキャラクターの走る速度が上がっており、さらにはネコ状態時には壁のぼり速度を向上させているそうだ。ダッシュそのものと、壁のぼりが高速化されているわけだ。Wii Uゲームパッドのタッチ操作が必要であった場面については、ジャイロコントロールに置き換えられているという記述も確認できる。国内でも言及されている情報であるが、すべてのキャラクターを対象としていることや、ネコ状態での壁のぼり速度の向上など、より詳細な仕様が明らかになった。
【UPDATE 2021/1/26 19:55】
国内向けの情報を追記
では実際には、Nintendo Switch版はどの程度速くなっているのか。今回の公式発表より少し前に、Nintendo Lifeが、これまで公開された新映像を使いながら詳細に速度検証をしている。同メディアは映像の再生速度を通常の半分まで落とし、じっくりと考察している。ジャンプなどは変わりないが、確かにダッシュスピードや駆け上がりスピードが速くなっていることが視認できる。ネコマリオ状態では、特に恩恵が受けられそうだ。あくまで公開された映像からの比較推測となるが、公式もわざわざ言及していることを考えると“微調整以上”のスピードアップだと考えられるだろう。
『スーパーマリオ 3Dワールド』といえば、ニンテンドー3DSで発売された『スーパーマリオ 3Dランド』の流れを汲んでか、序盤のゲームテンポは比較的ゆっくり。しかし終盤になると目まぐるしく動く、ハイテンポでダイナミックなステージ群が楽しめる。もし大幅にスピードアップしているとすれば、そんな高難度ステージはどうなってしまうのか。ゲームスピードの向上は難易度の上昇とも関連している。より手応えのあるゲームプレイが楽しめることだろう。
『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』は、税別5980円にて2月12日に発売予定だ。