SF工業自動化シム『Dyson Sphere Program』早期アクセス配信開始。星ひとつ丸ごと資源化する「ダイソン球」を建造せよ
パブリッシャーのGamera Gameは1月21日、惑星開拓&自動化シム『Dyson Sphere Program』を早期アクセス配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。1月28日までセールを実施しており、定価2050円のところ10%オフの1845円で入手することができる。早期アクセス配信期間は1年を予定しているが、開発状況により変動する可能性があるとのこと。
『Dyson Sphere Program』は宇宙を舞台とした、探索&工業自動化シミュレーションだ。遠い未来、究極のスーパーコンピューターを生み出した人類はひとつの問題に直面していた。惑星丸ごとのエネルギーを注ぎこんでも、マシンを稼働させ続けることができないのだ。そこで宇宙エンジニアである主人公は、宇宙同盟COSMOからある大きな任務を託される。天体の丸ごとひとつを覆い、エネルギーを抽出する巨大構造体「ダイソン球」を造りあげること。20世紀に提唱され、実現不可能とされた前代未聞の建造プロジェクトが、今プレイヤーの手に託されている。
人工物ひとつ存在しない惑星に降り立ったエンジニアは、小さなワークショップを拡大するところから建設を始める。まずは木材の伐採や鉱石採取など、自然資源を地道にパワードスーツで集めていこう。少しずつ材料が増えてきたら、資源収集を自動化する装置でさらに効率化が図れる。余裕が出ればベルトコンベアーをつなぎ、建物から建物へ資源を運ぶ生産ラインを構築できる。風力タービンやソーラーパネルなどでエネルギーを供給し、やがては惑星全体を覆い尽くす工場を生み出すことができる。
しかし『Dyson Sphere Program』はそこで終わりではない。スーパーコンピューターは、惑星ひとつ食い潰しても足りないエネルギーを必要としているのだ。そこでプレイヤーがするべきことは、いくつもの惑星に生産ラインを生み出し、銀河をまたにかけた巨大な輸送網を作ること。数千規模の輸送船を管理して星々をつなぎ、人々の願いをかけた夢のダイソン球を生み出すのだ。なおプレイヤーが飛び出す宇宙は自動生成され、新規にゲームを始めるたびに異なる世界が待ち受けている。中性子星・白色矮星・赤色巨星、はたまたガスと岩石ばかりの不毛の惑星と、惑星や資源の分布はその都度変わる。惑星ごとに、与えられた環境にいかに適応できるかが重要だ。
早期アクセス版開始の段階で、すでに100時間は遊べると謳っている。正式リリースに際してはさらなる要素を追加予定で、惑星や天体が増えるほか、ブラックホールに吸い込まれたり、エイリアンの襲撃を受けたりといったイレギュラーなイベントも発生するようになるという。またプレイヤーが乗り込むメカをデザインできるカスタマイズ要素も盛り込まれるそうだ。
本作はKickstarterでの資金集めに成功して始動したプロジェクト。開発を手がけるYouthcat Studioは、重慶に拠点をおく5人体制のスタジオだ。新進気鋭のチームながら、サイエンスフィクションに対する愛情はひとしお。本作は自動化シムの偉大な先達『Satisfactory』や『Factorio』の遺伝子を色濃く残しつつ、多くのSF作品でおなじみのダイソン球を「自らの手で造りだす」という壮大なテーマで独自色を打ち出している。すでにSteamでは700件弱のレビューから「非常に好評」との反響を受けており、自動化シム好きには手応えのある作品となっているようだ。
『Dyson Sphere Program』はSteamにて、PC向けに早期アクセス配信中。1月28日までセール価格の1845円で購入することが可能だ。
【UPDATE 2021/01/22 19:18】
ダイソン球の記述に関し、タイトルを変更。