メトロイドヴァニアACT『Axiom Verge』発売から6年目にして初の無料追加コンテンツ「Randomizer Mode」発表。PC版にてベータテスト開始

 

インディースタジオのThomas Happ Gamesは1月15日、現在販売中のメトロイドヴァニア・アクションゲーム『Axiom Verge』向けに、新ゲームモード「Randomizer Mode」を発表。PC版にてベータテストを開始した。

本作は、2015年にPC/PS4向けに発売され、その後多数のプラットフォームに移植されている、メトロイドヴァニア形式の横スクロール・アクションゲームだ。主人公の科学者は、実験室での事故のあと謎のエイリアン世界で目を覚まし、さまざまな武器やアイテムを駆使しながら探索とバトルを繰り広げる。


ユーザー・メディア双方から高い評価を得た『Axiom Verge』においては、これといって大きなアップデートはおこなわれてこなかった。開発者のThomas Happ氏が、本作のリリースから数か月後には後述する続編開発に取り組んでいたことが理由のようだ。ただ、発売から約6年が経って突如新たなゲームモードが追加される運びとなった。それがRandomizer Modeである。もともとは、本作のスピードランコミュニティとMod開発者によって非公式に制作されていたモードだそうで、このたび正式採用されることになったのだ。

Randomizer Modeは、道中で入手できるアイテムをランダム化し、毎回異なるプレイ体験を提供するゲームモード。これによって、たとえば短射程の電撃を放つキルヴァーのような使い勝手の良い武器を序盤で入手できる可能性もある。ただ、本作では入手した武器・アイテムによって壁を破壊して探索可能エリアを拡大させていくゲームプレイとなっているため、完全にランダム化してしまうと、場合によってはゲームが進行不能になってしまう。そこで、必要な装備については必ず提供されるよう調整されているとのこと。もっとも、障害を突破するあたって同じ性能を持つ武器の中でランダム化はおこなわれる。


本作を何度もクリアしている上級者向けとして用意されるRandomizer Modeだが、オプションにてさらなる難易度調整が可能だ。ノーマル・ハードから基本的な難易度を選択できるほか、Beginner・Advanced・Masochistの3種類のモードも用意。これらのモードはゲーム進行にかかわる設定となっており、Beginnerは通常と同じ。Advancedでは、バグなどを利用して特定のエリアを突破する必要があり、Masochistではさらに条件が厳しくなるという。

先述のように、Randomizer Modeの開発にはスピードランプレイヤーが関わっていたことから、こうしたモードが用意されたそうだ。Masochistモードについては、現時点ではある4人のプレイヤーしか攻略できないようなマゾな設定になっているとのこと。

Randomizer Modeのベータテストへの参加方法は、Steam版の場合はライブラリ内の本作を右クリックし、プロパティのベータの項目から参加可能。Epic Gamesストア版では、本作の所有者にはベータ版が別途ライブラリに追加されるため、そちらを起動すればプレイ可能だ。Randomizer Modeは、ベータテストを経たのち無料アップデートとして追加予定。ほかに、特定のプレイ状況を保存して繰り返し再プレイできる「Saved State」や、Twitchでの配信中に視聴者がゲームに関与できる「Crowd Control」といった機能の追加も予定しているそうだ。

なおThomas Happ Gamesは、続編である『Axiom Verge 2』をNintendo Switch向けに開発中だ。新たなキャラクターやアビリティが登場し、シリーズのゲームプレイや世界観を拡張する内容になるという。当初は2020年秋の配信が予定されていたが、2021年前半へと延期されている。