神話怪奇ホラー『Mundaun』3月16日発売へ。鉛筆画のような世界でシュルレアリスムの恐怖に対峙するアドベンチャー

パブリッシャーのMWM Interactiveは1月12日、『Mundaun』の発売日が3月16日となることを発表した。『Mundaun』は鉛筆画のようなビジュアルの一人称視点ホラーだ。

パブリッシャーのMWM Interactiveは1月12日、ホラーアドベンチャー『Mundaun』の発売日が3月16日となることを発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)および海外コンソール。また、日本語字幕とインターフェースに対応している。 
 

 
『Mundaun』は鉛筆画のようなビジュアルが特徴の一人称視点ホラーだ。舞台となるのは、荒凉たるアルプスの山に位置する「Mundaun(ムンダウン)」。プレイヤーは怪死を遂げた祖父の秘密に迫るため、現実と神話が入り混じる奇妙な土地を踏むこととなる。各所に仕組まれたパズルを解きながら、邪悪な地に隠された謎を明かしていくのだ。作中では、主人公が感じた恐怖がゲームプレイに影響し、移動速度が遅くなるなどのデバフが発現する。山に棲まう住民はこちらに危害を加えてくる存在もいれば、不可解な言語で交流を図ってくるものも。険しい起伏の土地を移動するため、ソリや農業用ローダーといった乗り物を利用しながら探索を進めていくこととなる。 

シュルレアリスティックな世界観を引き立てているのが、白黒セピアが特徴的なアートスタイルだ。MWM Interactiveチームは発売日の発表に際し、その制作の裏側に迫る特別映像を公開している。ビジュアルを手がけているのは、開発元であるHidden Fieldsを率いるMichel Ziegler氏。同氏は世界観を構築するため、作中に登場する本やモノを収集。作業スペースの壁一面には、ぎっしりと古い白黒写真が貼られている。 

アルプスの住民を生み出すにあたり、まず同氏は参考写真を見ながらスケッチブックにドローイング。PC上でモデリングしたのち、顔や腕といったパーツをそれぞれ展開する。そしてふたたびスケッチブックに戻ると、印刷した展開図をトレースするように鉛筆でテクスチャ書き込んでいく。このとき使っている画材は鉛筆ではなく、黒鉛のブロック。やや濃いめの2Bを中心としつつ、5Hというかなり硬めの黒鉛も使用しているそうだ。消しゴムを使って濃淡をつけることで、より深い風合いを醸成。あとは展開図どおりのテクスチャをBlenderのモデルに貼り付ければ、鉛筆画がそのまま3Dになったかのようなキャラクターの完成というわけだ。 
 

 
『Mundaun』は3月16日に発売予定。PC(Steam)でのリリースのほか、海外向けにコンソール版の配信も予定しているという。 

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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